Asoyaji Audioのゴア線USBケーブルにであって、その素晴らしい音質におどろき、メインのUSBケーブルにすえた経緯については、「ASOYAJIオーディオのゴア線USBケーブル」(No.6851)でご報告させていただいている通りです。
最近になって、このすぐれた素材のLANケーブルがあれば、システムの音質が更に向上するのではないかとおもうようになりました。もちろん、LANケーブルは構造がより複雑ですので、いろいろと課題もあろうことは承知しています。ただ、ダメ元で、Asoyaji Audioさんに打診してみました。
そうしますと、「個人的には興味があるのですのが、LANケーブルは、線数が8本とUSBの倍必要で、単純に価格も倍になります。端子もテレガートナー製を使うと、60cm1本で5万円程になると思います。またUSBより長さが必要で、1m・2mとなると、AIM並みの10万円台になりそうです。」というご返事をいただきました。また、「価格の心配の前に、本当にUSB並みの効果があるのか確認が必要」ということで、とりあえず、試作品をつくっていただけることになりました。
そして、直ぐに試作品をおくっていただけました。100BASE-T(線を4本使用)と、1000(1G)BASE-T(線を8本使用)との2本です。今回は、試作品ということで、長さはいずれもUSBケーブルと同じ、60センチメートルです。また、現在最高峰のテレガートナー製RJ45コネクターが装着されています。
早速、100BASE-Tの方から、OLOSPEC DirettaのホストPCとターゲットPC間に接続して試聴してみましたが、とても素晴らしい音質だとおもいます(PCM・DSD・ハイレゾ音源共に、再生には全く問題はありません)。
音の傾向は、USBケーブルのレポートで報告させていただいているものと共通しています。フラットでナチュラル、付帯音の無いクリアーなサウンドであり、スケール感・空間の拡がり・透明感・静寂感等が顕著です。また、音の鮮明感と厚み・深みのバランスの良さや、生々しいリアリティーと品格のある音質も特筆されます。特に、クラシック音楽には、最良のようにおもわれます。
一方、1000(1G)BASE-Tですが、見た目は、さすがに線を8本使用し平行に配列しているだけあって、ワイヤーワールドのケーブル(いわゆる「きしめんケーブル」)の形状と良く似ています。
こちらは、より解像度が高くなり、切れ味が鋭く、透明感がましている音質だとおもいます。オーディオクエストやエイム電子などのLANケーブルに近いものを感じます。ただ、ききすすめていくと、音のきつさ(特に高音部)が気になるようになりました。音がキレキレであり、深みがあまりないものになっているようにおもわれます。この辺りについては、バーンインよって、多少かわってくるかもしれませんが、本質にかかわる問題であるようにもおもえます。
私の好みからすると、鮮明感と厚み・深みのバランスの良さにより、100BASE-Tの方が断然好ましいようにおもいます。
また、ストリーミング再生のシステムの一部にも使用してみましたが、TIDALおよびmora qualitasの音質改善には、大きなものがありました。改めて、LANケーブルを吟味する重要性をおもいしった次第です。
Asoyaji Audioさんは、100BASE-Tであれば、価格はかなりおさえられそうとはいえ、上述の理由により、現在のところ、ゴア線LANケーブルの商品化については、躊躇しておられます。
私は、私見では、PCオーディオをやっていて、たとえばJPLAYやOLOSPEC Direttaの2台のコンピューター間の接続、あるいはNASとの接続などの用途で、ぜひこのLANケーブルもほしいという方々は、結構いらっしゃるようにおもいます。しかし、こればかりは、皆様にお伺いしないことには、はっきりしません。
そこで、皆様にお願いなのですが、ゴア線LANケーブルに関心をお持ちになられましたら、その旨Asoyaji Audioさんにコンタクトしていただけないでしょうか(もちろん、この段階で、購入義務等は全く発生しません)。ある程度需要が見込めることがわかれば、商品化を検討していただけるということですので、皆様どうかよろしくお願いいたします。
Asoyaji Audioさんが、ゴア線LANケーブルを発売されることになりました。
私が試聴させていただいたものより、完成度がより高くなっているかとおもわれます。
大変優れた音質のLANケーブルだとおもいますし、「貸出試聴」ができますので、ぜひ一度試してみられることをお勧めいたします。
http://www.asoyajiaudio.jp/" target="_blank">http://www.asoyajiaudio.jp/