今まで、評価の高い高品質のUSBケーブルを、いくつかためしてきました。それらはいずれも、基本的には高解像度の傾向をもつものです。しかしながら、当方では、メインシステムにおけるローカルファイルの再生において、クラシックのヒストリカル音源をきくことが多く、そのためいずれもキレキレな音質に感じられ、今ひとつしっくりくるものがなくて、困っていました。
そのような中で、FURUTECHのGT2PRO-BというUSBケーブルにであいました。これは音の鮮明度と深みのバランスがとても良くとれていて大変気にいり、それ以来ずっとこのケーブルを使用してきています。
この度、ASOYAJIオーディオのウェッブページで、ゴア社製の航空宇宙スペック線材を使用しているという、ゴア線USBケーブルの存在をしりました。付帯音が無いなどというユーザーの評価に大いに関心をもちましたが、別スレッドでご報告しているように、最近JCATのNETアイソレーターを購入したばかりということもあり、どうしたものかと逡巡したままでした。
そんな中、つい先日、貸出試聴の制度がはじまり、これは有り難いということで、早速申し込みました。その結果、その日のうちに、60cmのものをクリックポストでおくってもらえました。
1番最初に写真でみたものは、シールド組み網がむき出しで、正直これで大丈夫かとおもいましたが(失礼)、到着した現物は、落ち着いた感じの化粧用組み網でおおわれており、とても良い感じです(オーディオ製品の場合、見てくれは関係ないという向きもあるでしょうが、毎日目にする使用環境の場合、そうした事柄も、ある程度は大事かとおもいます)。
早速試聴してみると、一聴して、ユーザーの皆様がおっしゃっておられるように、付帯音が無く、大変ナチュラルな音質であることがわかります。真のフラットという感じで、音の過不足がありません。音像が明瞭にくっきりと浮かびあがり、すっきりとした、大変見通しの良い音です。また、静寂感があり、音がとても澄んでいるのに、同時にまろやかさもあるという、独特の心地よさも感じられます。
さらに、音の立体感やスケール感、音のリアリティや細部のニュアンスの豊かな表出、音の余韻やホールトーンの美しさ等も特筆されます。
ゴア社の資料をよんでも、いったいどういう素材なのか、今ひとつよくわかりませんが(特殊な絶縁材を使用したPTFEフックアップワイヤー)、音がよければ、それでよしということでしょうか。
ただ、音源によっては、多少音が固かったり、きつく感じられる場合もあるように見受けられますが、これらについては、バーンインによって改善されるようにおもわれます(後記:その後のバーンインによって、これらの点は改善されました)。
現在、クラシックのヒストリカル音源を中心に様々な音源をきいていますが、今まで音源自体の問題や、PCオーディオの限界かとおもっていた事柄が、実はそうでは無かったことを痛感させられています。
たとえば、シュナイダーハーンとケンプによるベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集は名演ですが、同時に再生がとても難しい音源でもあります。今回初めて、ヴァイオリンとピアノのそれぞれの音像をくっきりと、かつバランスよく再生することができました。
このUSBケーブルは、それなりの価格はしますが、今までのものとは次元が全く違うものですし、音楽に純粋にひたるという喜びが感じられるものなので、投資の価値は大きいとおもいます。私も、早速そのまま購入し、メインUSBケーブルにすえました。
tairyuさん
僕は「オーディオケーブルで音は変わらない」教団の信者ですので、
https://www.ne.jp/asahi/shiga/home/MyRoom/Audio.htm" target="_blank">https://www.ne.jp/asahi/shiga/home/MyRoom/Audio.htm
この件、コメントは差し控えますが、最近経験したことを。
SoulNoteのD-2というDACがあります。このハードはI氏が、今年になって、JPLAYの推奨DACとして、宣伝しはじめたので、名前はご存じだと思います。僕は、昨年、発売直後に購入し、愛用しています。とても良いDACだと思います。
さて、このDACとプリアンプとの接続を同軸ケーブルでつないでいました。これを、SoulNote社製のXLRケーブルに変えたら、音が激変したのには、ビックリしました。透明感がまるで違うのですよね。
勿論、XLRケーブルの方が良いわけですが、その大きい理由はD-2が、XLRケーブルでの接続をディフォルトにして、設計されているからだと思いました。たしか、設計者の加藤さんがフェースブックでそのような記述をされているのを、読んだ記憶があります。
このXLRケーブル(古いタイプ製品です)は1mの銅(?)の独立した単線三本を安いビニールの被服で覆っただけのシンプルなもので、三本の線がバラバラ状態ですし、単線のケーブルが固いので、驚異的に操作性は悪いです(^^;;;。従って、値段は僕でも買う気になる位の安さでした。
このあたりは、聴いてみて、音が良ければ、他は、全てを犠牲にするという加藤さんの哲学がよく表れている製品です。
という訳で、例によって脱線だらけで、何を言いたいのか、訳が分からなくなっていますが(^^;;;、要するにケーブルの善し悪しは機器の設計次第ではないかなと僕は考えています。