ポーランドより、JCATの新製品である、NETアイソレーターがとどきました。当方は、テレガートナーのM12 SWITCH GOLDのような高性能スイッチを使用できる環境にはないので、ネットワーク環境を何とか少しでも改善したいというのが、購入の目的です。
LANアイソレーターについては、かつて日本製で、大変評判の良い、ほぼ同価格の製品をためしてみたことがあります。ただ、当方の環境では、確かに音は若干鮮明になりましたが、音痩せや音の躍動感がなくなってしまうことがあったので、使用を停止した経緯があります。
JCATの製品では、以前USBアイソレーターを購入したことがあって信頼があるので、今回上述の事柄がクリアーされているのではないかと期待してのことです。
JPLAY FEMTOは、以前はデュアルPCモードで使用していましたが、現在は単体PCモードで使用していますし、ローカルファイルは、外付けHDDからその都度、内蔵SSDにコピーして再生しています。ですので、もっぱら、作業中にBGMできいている、Windows版Audirvana+JPLAY FEMTO+TIDALの音質改善をはかることになります。
使用機器は、オーディオ専用に設定している、富士通 ノートパソコン LIFEBOOK AH-53/A3
(Intel i7-6700HQ@2.60GHz、SSD、16GB、64bit、Windows Server 2019 Standard Desktop experience 製品版 1809、エルサウンド ノートパソコン用アナログ電源使用、空きUSB端子には、スペック USBノイズリムーバー AC-USB1を挿入)と、HUMAX ワイヤレスケーブルモデム HG100R-02JG(エルサウンド オーディオ用アナログ電源使用、全ての空きLAN端子には、LANターミネーターを挿入)です。LANケーブルは、フルテック LAN-10G 1.2mおよび0.6mを使用しています。
一聴して、刺激や雑味がなく、鮮明でありながら、まろやかで深みのある音質であることがわかります。また、スケール感が大きく、低音域も豊かな形でよくでていて、細部がより一層ききとれます。さらに、楽器の音色や残響の美しさ、金属製楽器のはっとするような生々しさも特筆されます。
懸念された、音痩せや音の躍動感がなくなってしまうことも、全くありません。また、入・出力共に、好みのケーブルを使用できるのも良いとおもいます。
さらに、大変興味深いことに、ローカルファイルの再生においても、大幅な音質の改善がありました(Huawei 8.4インチ タブレット MediaPad M5 Wi-Fiモデル(Android 9.0)で、Android版fidata Music Appを使用)。音の傾向は、上述とほぼ同じです。これは、JPLAYは内部でネットワークを使用していることによるのだとおもわれます。メインシステムにおけるローカルファイルの再生にもメリットがあって、なんだかとても得をしたような気がします。
バーンインをさらにすすめれば、一層深みのある音になっていくようにおもわれます。
この製品はけっして安価な物ではありませんが、費用対効果はかなり大きいとおもいます。
tairyuさん、こんにちは。
JPLAY EUの日本語対応の準備が整うまで、ここを使って頂くのは良いアイディアかもしれませんね。
ご自由にお使いください。レスを付けたい方も遠慮なくどうぞ。
tairyuさん、
JCAT NETアイソレーターのレビューありがとうございます。
私はこの製品を使用したことはありませんが、アコリバの新旧製品などは今も使用しています。
LAN関連の製品は使用環境やネットワークカードにより効果は大きく変わると思います。
例えば、拙宅ではJCAT NetCard FemtoとJSPCのハブ(HFS1100)の間にアコリバのアイソレーターを入れると、音が痩せてしまいます。
音質対策を施された機器を幾つも接続しても必ずしも好結果とはならないことを実感しました。
あと、私の経験では、あまり短いLANケーブルは音質面ではネガティブです。0.6mは少し短すぎるのではないでしょうか?私の友人などは10mほどのケーブルを巻いて使用しているほどです。
私はオーディオ・ルームに10mのケーブルのトグロがあるのは避けたいので、アコリバのLANアイソレーターと2mや3m程度のケーブルの組み合わせることで好みの音質に調整しています。
のびー様
コメントを頂戴し、どうもありがとうございました。
差し障りがあってもいけないので、レビューの投稿では明記はさけましたが、実は私が一時的に使用したのも、アコリバの製品でした。どんなに評判が良い物でも、使用環境によっては、やはり音痩せなどが発生するのですね。
USBケーブルは極力短い方が良いが、LANケーブルはある程度長い方が有利であるという事は、私も存じておりました。ただ、今回のNETアイソレーターに関しては、マーシンさんが、ネットワーク・オーディオ・コンポーネントとできるだけ短い長さで接続することを推奨しており、丁度0.6mのものが手元にあったので、それを使用した次第です。
tairyuさん
一通り検証されておられましたか。さすがです。
私の環境はJCAT NetCard FemtoをAudioPCにもControlPCにも使用していて、その間の接続にはアイソレーターは不要という認識でした。ただ実際に聴いてみてAudioPC側にアコリバのアイソレーターを入れています。他のシステムで感じた音痩せ感はありません。
お話を伺って一度JCATのLANアイソレーターも試したくなりました。
のびー様
当初はレビューにかこうとおもっていながら、実際に使用していないのにあまり無責任なことをいってもどうかとおもって、結局断念したのですが、この様子ですと、ハブとの間やJPLAY FEMTOのデュアルPCモードで使用しても、大きな効果があるような気がします。
現在の私の環境では、それらの検証は難しいですので、ぜひためしていただければ幸いです。
Windows版Audirvana+JPLAY FEMTOを使用してのTIDALの再生においては、サブシステム(タンノイ REVEAL 402)でBGMとしてきく分には、様々なチューニングの結果、既に申し分の無い音になっています。
一方、これをメインシステム(ラックスマン L-570X's、ハーベス HL Compact)で本格的にきくとなると、いろいろとあらがでてきてしまい、今まで正直いって厳しい状況でした。
この度、JCAT NETアイソレーターを中核にして、ASOYAJIオーディオ ゴア線USBケーブル、インフラノイズ USBデジタルアキュライザー UACU-700、スペック USBノイズリムーバー AC-USB1、Bug headのMinorityClean X64(フリーソフト)等を併用することにより、メインシステムにおいても、きくにたえうる音質に初めてなったかとおもいます(PCオーディオ環境:Singxer SDA-1+Gustard U16+10MHz外部クロック(Morion MV89A ダブル・オーブンOCXO)+EL SOUND オーディオ用アナログ電源(特注))。
もちろん、テレガートナーのM12 SWITCH GOLDのような高性能スイッチを使用できれば、更に音質は改善されるとおもいますが、現状ではこれが精一杯なところかとおもわれます。
今後も、メインシステムでの再生は、WAV音源(PCM・DSD)が中心になることには違いは無いとおもいますが、TIDALは何でもありの世界ですので、現在手にはいらない音源などを中心に、選択の幅が広がりそうです。