ピアソラ

SUB:RE^2:ピアソラのFMIDICLAデータ

ららトークさん、もくりんさん、こんにちは。

|FMIDICLAでもライブラリーをそろえておくとFPOPULARの人たちはびっくり仰天
|するでしょうね。

ヤンマンさんの素晴らしい演奏で2曲既に登録されています。7番ライブラリ(最
近ライブラリの編成変えがあったようなので、番号は変わっているかもしれません
が)に以下のデータがありますので、お聴きになったらいかがでしょうか。

 279  KFD02115 94/07/16   11887   81 B Bordel 1900        PIAZZOLLA/MID/SC55
 380  KFD02115 95/08/13   14442  101 B NIGHTCLUB 1960     PIAZZOLLA/MID/SC55

僕もピアソラは大好きで、新しいCDを見つけたら無条件に買い込むことにしてい
ます。もくりんさんの情報早速取得しにいってこよう。

                                                        窪田 洋(TBE00266)
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SUB:RE^4:ピアソラについて

ららトークさん、こんにちは。情報がお役にたてたようで、嬉しく存じます。

|窪田さんよろしければ、ピアソラの経歴や代表作など是非とも書いてほしいな。

ピアソラの経歴ですけど、今月号(10月号)の「レコード芸術」に浜田滋郎氏が
書いた紹介記事が掲載されています。詳しくはそちらをご覧いただくとよいと思い
ますが、ダイジェストすると
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アストル・ピアソラは1921年アルゼンチンのブエノスアイレス近郊の町マル・
デル・プラタで生まれました。幼少のころにニューヨークに移住。タンゴファンだ
った父よりバンドネオンを与えられ、習い覚えました。十代の前半にタンゴの名歌
手カルロス・ガルデスの知遇を得て、バンドネオン奏者として伴奏に加わったこと
もあるそうです。

1937年、アルゼンチンにいったん帰国。先輩の楽団に入ったり、自分の楽団を
作ったりしました。
同時に、クラシックの作曲技法をヒナステラに学んでいますが、アルゼンチンの保
守的なタンゴ界にあきたらなさを感じ、1954年パリに留学し、ナディア・ブー
ランジュ女史に学びました。その時のエピソードで、彼が提出した「クラシック曲
」はどうやっても師の感心を呼ばなかったけれど、ある時ピアノで自作のタンゴを
弾いていたら、「それこそ、あなたの道です」と絶賛されたというのがおもしろい
ですね。

60年代から70年代にかけて、タンゴの伝統主義者から「あれはタンゴではない
」という批判を浴びながら、革新的な曲を次々と世に出しています(僕はこのころ
の作品が一番好きです)。彼の代表作の「ブエスノアイルスの四季」や「アディオ
ス・ノニーノ」はこの時代の作品ですね。

1980年代に入って、ロストロポーヴィチが彼に作品(ル・グラン・タンゴ)を
委嘱して、彼の音楽がクラシックの人びとにも知られはじめました(僕もそのころ
知りました)。また、この時代、バンドネオン奏者としても円熟の極みに達した彼
は5重奏団を率い、演奏旅行を重ね、彼のユニークな音楽は世界的に認知されるよ
うになりました。

この精力的な活動がたたったのかもしれませんが、90年8月パリで倒れ、演奏活
動を停止せざる得なくなり、92年7月5日ブエノスアイレスで永眠しました。
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となります。

彼の音楽の魅力はオリジナリティでしょうね。リズム、和声、曲の構成など全てに
他にはない独自の世界を感じます(ちょうど、バリのガムランやチベットのラマ僧
の音楽にあるような)。南米、ブエノスアイレス、タンゴという独自の音楽風土が
持つ魅力をとことん昇華させ、伝統的(陳腐)なタンゴの音楽を一新させたところ
が凄いと思います。

80年代に作曲されたクラシック曲も良いのですが、一度、ピアソラ自身が演奏し
たタンゴ曲を聴かれるといいと思いますよ。彼のCDなら全てがお勧めで、どれが
いいか選択に迷うのですが、一枚だけしいて挙げれば

「フォノグラム 32PD-168 タンゴ・ゼロ・アワー, japan 1986」

ですかね。

                                                        窪田 洋(TBE00266)
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SUB:RE:ピアソラ関連(^^;

| ピアソラねたで、つい書き込みます(^^; 増田丘山です。

あらら。増田丘山さんもピアソラファンでしたか(^^)。嬉しいなぁ。

おっしゃる通り、ピアソラの一番の魅力はキンテートでの自作自演でしょうね。確
かにどの曲も同じように聞こえるという部分はあるかもしれませんが(^^;、インパ
クトのある音楽ばかりだと思います。バンドネオン、ピアノ、ヴァイオリン、ベー
ス、ギターというコンンパクトな編成で、あれだけ多彩な表現ができるところが凄
いですね。
テンポの速い曲の推進力、テンポのゆったりした曲の嫋嫋たる表情、どっちもいい
です。もくりんさんに何と言われようと支持しちゃいます(^^;;;。

| 私のピアソラナンバー1は、ミルバのバックをつとめた「エル・タンゴ」(キン
|グレコードKICP208)です。機会があったらぜひ!(確かNHKかどこかで日本公
|演を放映した)

これ、僕も好きなCDです。ミルバってこんな表現力をもった歌手だとは思ってな
かったので、初めて聴いた時、とてもビックリした記憶があります。CDの解説で
ベリオ(イタリアの現代作曲家です)がミルバのためにオペラを書いたと知り、是
非聴いてみたいと思っているのですが。
そういえばミルバがブレヒト/クルト・ヴァイルの曲を歌ったCDも出てて、これ
も素晴らしいですね。

                                                        窪田 洋(TBE00266)
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SUB:RE^3:ピアソラ関連(^^;

増田丘山さん、こんにちは。

| モッサリーニはどうですか? 私は、あまりに「タンゴ」から離れてしまってい
|て、確かにかっこいいし上手いんですが、いま一つ欲求不満になります。

僕の音楽の好みは相当偏っていまして、白状すると、タンゴで知っている演奏家は
ピアソラだけだったりします(^^;;;。モッサリーニ、今度、捜して聴いてみますね
(^^;。

| そうですよねぇ。ヴァイオリンはやっぱりパスより、アントニオ・アグリのほう
|が好きです(^^;

同感です。あと、最近、ギドン・クレーメルの演奏したCDが出ているのですが(
14番会議室でららトークさんが紹介されていましたね)、これは凄いです。さす
がクラシック界の変態(^^;;;ヴァイオリニストと呼ばれるだけのことはあるなぁと
思いました。

| パソコンで曲を作るようになって、この編成でタンゴを一度は作ってみたい、と
|ずっと思っていますが、まだ到底駄目です。

楽しみですね。増田丘山さんのピアソラに対抗するタンゴ、期待してお待ちします
(^^)。

|>>もくりんさんに何と言われようと支持しちゃいます(^^;;;。
|
| あはははは(^^; 「芸術」「アート」という言葉があまり好きではないので、
|「芸術ではない」と言われると、むしろうれしかったりして(^^;

まあ、もくりんさんの「どうかしている」論は結構説得力あると思うのですが、僕
の耳にはピアソラの音楽も「どうかしいる」ように聞こえるのですよね。

                                                        窪田  洋(TBE00266)