SUB:RE:ベーコンの絵

パパこっこさん、こんにちは。

ベーコンの絵の紹介、興味深く拝見しました。フランシス・ベーコンというと同名
のイギリスの哲学者を思い浮かべてしまうのですが、現代イギリスを代表する画家
でしたね。

|　中学の頃、はじめてこの人の絵を見たとき「恐い」と思いましたが、年を重ね
|るにつれて「恐さ」よりもなぜこんな絵を描いたのかを知りたいと感じるように
|なりました。無調のいわゆる現代音楽について興味が湧いたのも、同様の好奇心
|からだと思います。

僕がベーコンの絵を見たのは比較的最近なのですが(^^;、確かに不思議な絵だと思
います。おっしゃる通り、シェーンベルクやベルクの響きを想起される部分があり
ますね。ベーコンとウィーン楽派は直接の関係はないと思いますが、時代の雰囲気
の共通性からくるのかもしれません。

|それらはその肖像画の本人ととても良く似ているので驚きです。英国元首相サッ
|チャーさんはベーコンを軽蔑していたようですけれども…。

現実主義者のサッチャー首相からみれば、ベーコンの絵なんてまったく評価に値し
ないものなのでしょう。フルシチョフが抽象絵画をみて「ロバ（だったかな？）の
しっぽで描いた絵」といったのと同じですね。幸い芸術の評価を時の権力者が決め
る社会ではないので、僕等はベーコンを絵を楽しむことができる。

|　ベーコンは同性愛者だったようですが、

だろうなと思っていました。しかし、現代イギリスの芸術家って、同性愛者が多い
なぁ。ブリテンとか、ワイルドとか。いったい、どういうわけかしら。

展覧会の情報ありがとうございました。ゴールデンウィークにでもいってみようか
なと思います。

                                                        窪田　洋(TBE00266)