Discovery Channel online でのインタビューの記録
以下は1998年10月の電子メールでのインタビューの記録です。この質疑応答は32ビット版の Mandel32.exe のヘルプファイルで公開していましたが、日本語版はなかったので、マンデルブロ音楽に関して僕がどう考えているかご理解いただくのに有効かと考え、公開します。
(1) フラクタルに基づく音楽を作ってきて何年になるの。
1996年11月からよ。
(a) フラクタルで音楽を作ろうと考えたきっかけはなんなの。
山本準さんの提案ですね。準は僕のインタネット仲間だけど、ある日突然「マンデルブロ集合を使った音楽ってあるのだろうか。聞いてみたいな。もしないなら作らにゃならん」と言い出したのものだから。
(b) なんで続けたの。
そりゃ、とても面白かったからだよ。
(2) フラクタルをどんな具合に音楽に使っているのかな ?
作曲技法として使っている。僕がやっているのは条件を決めるだけ。後はコンピュータが仕事をしてくれる。コンピュータが作曲するルールは僕のサイトにあるから、見てちょうだい。
(b) 作曲するときにコンピュータを使っているのかな。どんな具合に作曲しているのか教えて頂戴。
上の答えを見て頂戴。
(c) どんなソフト使っているの ?
自作のソフトだよ。僕のサイトにあるから自由に使って下さい。ここから探して下さい。
(3) フラクタル音楽を聴いたことのない人にフラクタル音楽を楽しむために何かアドバイスすることかろかな ?
僕にとってフラクタル音楽が面白いのは不規則の規則性だね。多分、フラクタル音楽の愛好家は、皆、そうじゃないかしら。
(4) いい曲を作る秘訣ってあるの ?
マンデルブロ図形の真ん中にあるマンデルブロ湖の周辺を使うこと。淵のほうに複雑な変化と規則性が両立しているから。
(5) 音楽家や批評家はマンデルブロ音楽にどんな反応をしているかしら ? 日本(海外)の音楽界がこの新しい音楽の分野どう反応しているか知りたいのだけど ?
僕が参加している BBS では好意的な批評と好意的じゃないな批評に分かれているよ。モクリンさんは好意的だけど。
(6) あなたの家族とか友達とか音楽の専門家じゃないコミュニティはマンデルブロ音楽をどう受けとめているかな。何か面白い話しがあったら教えて頂戴。
皆、「この音楽は変(Strange)だ」というよね。だから僕は自分サイトを「不思議(Strange)な音楽の部屋」と命名したよ。そして、皆に、「変な音楽だと承知して、変な曲を作曲している人は変じゃない。本当に変なのは変じゃないと気がつかないで変な曲を演奏しているやつらだ」と言っています。
(7) 他にフラクタルを使って作曲している作品を知っているかな ?
一年位前にマンデルブロ集合で作曲したというオーケストラ作品を聴いたことがあるよ。とてもいい曲だと思ったけど、残念ながら作曲家の名前を思い出せないのだけど。