NewJPLAY騒動顛末(2)


騒動は大分落ち着いてきたようですね。

意外だったのは、ストリーミングモードで旧 JPLAY(v6.2)を使っているユーザが意外に少なかったことです。7.0はストリーミング動作を全面に出し、このモードで使った時の高音質化を目玉としています。このため、JPLAYfemtoServerというDLNAストリーミング再生に対応する高音質の専用サーバを用意するとか、ストリーミングモードのセットアップを簡単にして、インストールするだけで、使えるようにするなどのDLNAストリーミング再生に対する大幅な機能拡張が行われています。
ここに、どっとタブレット端末も持っていない人々がDLNAストリーミング再生しようと押しかけた。「そりゃ、混乱するよ」と思います。「コントロールポイントって何」とか、「レンダラーって3DG用のソフトじゃないの」とかいう方々が、パソコンにAmdroidシミュレータとBubbleUPnPをインストールして、再生しようとするわけだから、混乱しない方がおかしい。

混乱に輪をかけたのはDLNAストリーミング再生に関する、サーバ、コントロールポイント、レンダラーの役割分担の仕様の曖昧さだったようです。DLNAストリーミング再生ではコントロールポイントがヒューマンインターフェースを司るわけですが、この作りをどのようにするかという点に関して細かい取り決めはないようです。操作性の仕様はコントロールポイント次第となるらしい。これは従来型の音楽再生プログラムが全てを取り仕切る世界に慣れている方々からすると、かなり違和感のある環境です。慣れてないからいろいろ操作ミスをする。これを障害と勘違いしてしまう。
曲の再生がランダムになるとか、ループするとか、止まってしまうなどかなりの部分は操作ミスで引き起こされているようですが、やむ終えないでしょうね。

DLNAの世界では音楽再生はレンダラーが行うわけですが、JPLAYfemtoがこの役割に対応しているようです。このJPLAYfemtoは6.2のJPLAYstreamerが入れ代わったものだと思います。さらに、6.2ではJPLAYはレンダラーの役割だけだったのですが、7.0ではサーバとしての機能(JPLAYfemtoServer)が追加されています。
どうせサーバまで作り込んだのなら、コントロールポイントも提供すれば、完全にクローズされた世界に出来るのだからいいじゃないかと思いますが、そうはしないのがJPLAY流なのでしょうね。このあたりが、全てをall in oneで提供しているJRIVERとの大きな違いだと思います。
しかし、このコントロールポイントだけ人任せという作戦が騒動を引き起こしたもう一つの要因かなと思います。
使う方は「この機能がJPLAY側、この機能がコントロールポイント側」などという切り分けはしないから、新バージョンに入れ換えて、トラブル発生となれば、騒動の原因は全てJPLAY側となってしまうのは仕方がないですよね。
まして、JPLAYによる対応は音質優先ですから、操作性に関する配慮は必要最小限となります。日本語が正しく表示されないだの、曲名表示の順番が奇怪しいだの後回しになる。結果、リリース直後、混乱の極みとなるわけです。

DLNA再生で僕が経験した奇怪な現象をご紹介します。題して「不死身の音楽ライブラリ」。

ネットワーク構成をご説明しないとお分かりいただけないと思いますので、自宅のネットワーク(オーディオ用の部分のみ)です。ご覧の通りで、オーディオ関連の機器はスイッチを使い、独立させてます。また、無線部分もルータで分離させています。音楽専用パソコンのCPU&マザーボードはJ5005-ITX です。シンプルな構成なので、説明は不要かと思います。




前回書いたようにNewJPLAYでは音質優先のDLNAサーバ(JPLAYfemtoServer)が提供されています。このサーバ、データ保存先(音楽ライブラリ)をNASと内蔵のディスクに指定できます。二つを比較すると、NASにした方が音が良いです。
実は、上図の構成にしたのは JPLAYfemtoServer を使って、NASと内蔵ディスクの比較をしたかったからです。これが「不死身の音楽ライブラリ」を誕生させた原因になるのですが、それは後で分かった話。

内蔵ディスクはバックアップ用の予備のNASからディスクを外して、SATA接続で使っています。従って、内容は現用NAS(atom)と同じものです。
JPLAYfemtoServerの音楽ライブラリはインストール時にライブイリの在り処を指定するという方法で決められます。上図の環境で

内蔵ディスクは「d:\music」
NASのディスクは「\\mintc\music」

という名前になります。試聴時には、これを切り換えて指定していました。
この切替方法で、確実なのはJPLAYのインストールしなおすことです。僕は何度もインストールするのが面倒なので、レジストリを書き換えて操作していました。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\JPLAY7 の MusicFolder

を書き直せば、OKです。

しかし、NASを使う場合にはこれだけでは駄目で

Because JPLAY FEMTO service runs under SYSTEM account, it is required to map a network drive using SYSTEM account. This procedure is needed only for JPLAY femtoServer in combination with a NAS. You can skip this step if you want to use MinimServer on a NAS together with JPLAY FEMTO UPnP Renderer.

が必要となります。高音質化のため、JPLAY FEMTOはシステムアカウントで動いています。このためネットワークドライブをシステムアカウントで使えるように、マップが作成される必要があるということらしいです。
この、マップの作成方法については、後で解説します。

しかし、毎回、レジストリを書き換えるのも面倒なので、纏めて登録することにしました。インストールする時に、二つの場所をまとめて

d:\music,\\mintc\music

と記述すればいいらしい。ところが

d:\music,\mintc\music

とNAS側のホスト名の指定部分の\の数を間違えて入力してしまった。後から、これが「不死身の音楽ライブラリ」を誕生の瞬間と分かりました。

入力エラーにはすぐ気がつきましたので、例によってレジストリを変更。再起動しました。ところが、androidタブレット Bubbleのライブラリ表示が

d:\music,\mintc\music

のまま。「あれ、へんだなぁ」と思う。とりあえず、タブレットの電源を落として、Bubble UPNPを再起動。
何度か繰り返しみたが、状況は変わらず。「これは本当に変だな」と気がつきました。
決定打、Bubbleの再インストールをやってみる。依然、新しい設定は読み込まれず、古い間違った設定のまま。
タブレットのアプリを変える、ipadに端末を変えるなどいろいろやってみる。状況は変わらず。ということは、コントロールポイント側の問題でなく、サーバ側の問題らしいと分かる。
d:\musicの部分は最初から正しかったので、問題なくデータは読めて、音楽の再生も出来ました。
こいつが悪さをしているのではないかと考えた。とりあえず、使えなくしたらどうなるか。バソコンの蓋を開けて、SATAケーブルを引っこ抜いてみました。起動したが、状況は変わらず、というかDドライブ側が無くなったので、再生も出来なくなりました。
念のため、無線ルータの電源を落とし、再起動。有線ルータ、スイッチでも同じことをやってみる。状況は変わらず。
こうなったら、最後の手段。もう一度、JPLAYの再々インストール。今度はライブラリの指定も分かりやすく

\\mintc\music

としました。リブート、再度トライ。駄目ですね。タブレットの表示は変わらず。

d:\music,\mintc\music

元のままです。
「他のパソコンでは上手くいっていたはずだ」と思い出しました。切り分けのため、同じスイッチに繋がるAsusマザーのi3マシンを立ち上げる。いろいろやってみたが、全く問題なし。レジストリを弄れば、タブレットに表示されるライブラリ名も綺麗に変わります。
ということは、J5005-ITXマシンの内部で何かトラブルが起きているということですね。J5005-ITXマシンはタブレットやノートPCで動くコントロールポイントがいくら新しい音楽ライブラリの設定情報を要求しても、かたくなに古い情報を送り続けるという不死身の体になってしまったようです。JPLAYをインストールし直してもその状態が維持されるというのが驚きです。
まあ、驚いてばかりでもしょうがないので、何が解決策になるか考えました。問題はOS内部にありそうです。得意のOSのクリーンインストールしかなさそうですね。

やってみました。綺麗に問題は解決。ライブラリ情報はちゃんと更新されるようになりました。

ということは、OS側に問題があったようです。理由と思い当たるのはJ5005マシンだけ、ShellKillerスクリプトを動かす実験をやっていたこと位なのですが、これが悪さをしたのですかね。もう一度やってみれば確認出来るのですが、ShellKillerスクリプトの効果がいまいちだったので、確認はしていません。

このトラブルは音楽用パソコン、タブレットなど複数あったので、何とか切り分けることが出来たわけですが、普通はそのなもの無いです。従って、JPLAY掲示板は障害報告の嵐となるわけです。

しかし、この騒動、皆がDLNAストリーミング再生の使い方に慣れれば収束するものだと思います。要するに、使い方が分からないから「なんだ、これ」となるわけで、慣れれば「こんなものだ」となりますから、騒動も収まるでしょう。

クリーンにOSをイントールしただけの音楽専用パソコンが前提でそれ以外のパソコンを使っている場合は保証出来ないというサボートのスタンスもソフトウェア商品とみるとどうかと思いますが、高音質を狙う製品とみれば当たり前ということになります。

現時点で、操作性と音質を両立させたければ、JRIVERと組み合わせて、サーバとコントロールポイントはJRIVER(JREMOTE)を、レンダラーはJPLAYを使うのが正解だと思います。僕はJRIVERの操作性は評価しませんが、世の中の評判はいいですから、これで鬼に金棒でしょう。音質をとるか、操作性をとるかというのは二律背反の部分はあるので、妥協の問題と思いますが、JPLAY+JRIVERというのは素晴らしい選択だと思います。

さて、ここからが本題。題して「License Expired の逆襲」。と書いて長くなったので、ここで今回はお終い、次回に続くです。

(PC_Audio)   2018/11/25

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セクエンツィアのヒルデガルト・フォン・ビンゲン全集


これ何だと思いますか。



古本屋が追っかけてきそうな古色蒼然たる装丁。どんな本なのだろうかと思いますね。それでは次の写真。



「あれ、ちょっと変だな」という感じ。本じゃなさそう。真ん中から開けることが出来ます。この写真です。



「Hilgard von Bingen って誰だね」、「左の怪しい女性らしいけど、何者かいな」という方が大部分だと思います。

この人、中世ドイツの女子修道子であり、神秘思想家&作曲家(?)です。1098年~1179年の80年あまりの生涯にCD9枚分の音楽を作曲した人です。日本ではまったく知られていませんが、グローバルに中世に活躍した女性3人名前をあげよといわれたら、「ビンゲン、ジャンヌダルク、紫式部となるかな」という位、重要な人物です。さすがにWikiPediaのビンゲンに関する記事はよく書けています。詳しくはそちらを参照して下さい。
次の写真。これも古色蒼然スタイルの装丁の解説書を写しました。



解説書は英独仏版をまとめたものですので、厚さほどのことはなくて、簡単に読めます。
解説書とCD9枚をまとめた全集の情報はここにあります。
このCD9枚の全集おいくらだと思いますか。3K円ちょっと。最近の廉価版セットCDにはなれているのですが、こんな特殊な内容のCDが廉価版になっているとは。驚きました。

外見にビックリ。内容にビックリ。お値段にビックリ。トリプルパンチが効いて、そのままレジに直行、getしてしまいました。

演奏しているのはセクエンツィアという中世音楽を専門とするボーカルグループです。
この団体もクラシックファンには馴染みがないかもしれませんが、中ルネ音楽愛好家にはビックネームですね。腕前も凄いです。ベンジャミン・バグビーとバーバラ・ソーントンを中心にケルンを本拠として1977年に結成され、ボーカル中心ですが、器楽メンバも存在するオールラウンドなグループです。演奏する曲目は14世紀以前の中世音楽専門で、16世紀以降の音楽の録音はほとんどありませんね。
ビンケンの演奏は彼らのライフワークで、1982年のSymphoniaeから30年程かけて全集として完成させたものだそうです。
西欧音楽の歴史で、この時代まだグレゴリオ聖歌の時代で、単声音楽の時代だったわけですが、この演奏は部分的に多声の音楽に編曲して演奏しています。CD9枚を単声の音楽として聴くのは辛いものがあるから、これは妥当な対応なのでしょう。曲の印象はグレゴリオ聖歌プラスアルファという感じで、ヒーリングミュージックとしては最高。「ぼーっと」聞くのに最高ですね。

作曲家名が分かっていてまとまった作品が残っているという意味では、西欧音楽の歴史で作曲家の元祖はフランスのギヨーム・ド・マショーだといわれています。その前にヒルデガルト・フォン・ビンゲンの作品が存在するということになりますね。しかし、西欧音楽は女性作曲家によって始まったとは言えないとでしょう。彼女は中世ドイツの女子修道院長、幻視者であり、音楽は彼女の幻視体験を形にしたもので、聖歌(グレゴリア聖歌)に何か新しい発展を付け加えるものではないからです。
ほとんどの曲はグレゴリア聖歌の女子修道院版か中世舞踊の伴奏音楽という感じで聞ける心休まる音楽です。

全集の内容を簡単にご紹介します。ディスクは録音年代順に並べらています。

Disc 1 『Symphoniae』(録音:1982年)
これが一番最初の録音。シンフォニアというタイトルですが、もちろん交響曲ではありません。
マリア様をたたえ、幻視体験する女声の単声曲と器楽曲が並びます。
セクエンツィア=ビンゲン録音の一番最初の版なので、演奏は凄い気合が入っています。圧倒される(?)という感じ。

Disc 2 『Canticles of Ecstasy』(録音:1993年)
これもSymphoniaeシリーズの一部。「宇宙のハーモニー」示した画期的な曲集だそうです。前半は男声の単声曲と器楽曲の並び。最後に女声の単声曲に変わり、とても印象的。動きがあり、グレゴリア聖歌とは、多少、異なる雰囲気です。

Disc 3 『Voice of theBlood』(録音:1994年)
ケルンの殉教者聖ウルスラへの讃歌。解説にあるように聖母マリアの讃歌風です。女声の単声で淡々と歌われますが、とても説得力があります。ソロと重唱の自然な切替もいいです。

Disc 4 『O Jerusalem』(録音:1995年)
鐘の音ではじまる。童謡みたいなメロディ。金管楽器のドローン、声部の掛け合いなど意欲的な編曲です。

Disc 5-6 『Saints』(録音:1996年)
彼女の神秘思想が音楽化された曲を集めた二枚組のアルバム。聖なる修道士達への讃歌です。神秘版のグレゴリア聖歌という感じですかね。器楽曲もあります。

Disc 7-8 『Ordo Virtutum』(録音:1997年)
典礼劇『諸徳目の秩序』(Ordo virtutum)。典礼劇というのはオペラの祖先ということになりますが、中世だから、劇ではなく、説教です。作者の知られた典礼劇そして道徳劇としては最も古いものらしいです。
CD2枚、2時間近いお説教を聴くことになるので、それなりの覚悟が必要です(^^;;;。

Disc9 『Celestial Hierarchy』(録音:2012年)
タイトルは『天使の位階』と訳されています。ヒエラルキーといわれると、階級社会を連想するのですが、天使にも偉い天使と偉くない天使がいるということなのですかね。
創始者のひとりでこのプロジェクトの牽引者だったバーバラ・ソーントンが1998年に亡くなって、全集としての完成は中断していたわけですが、残ったメンバーで14年後このCDの録音で完成したということらしいです。 全曲女声合唱(というか単声の朗誦)。淡々と歌われる曲の連続。心洗われて、天国も近いなぁという気分になります(^^;;;。
バーバラ・ソーントンへのレクイエムという意味合いがあるのかもしれませんね。

(music)   2018/11/18

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NewJPLAY騒動顛末


11月1日にJPLAYの新しい版(7.0)が公開されました。旧版(6.2)に対して、ネットワーク機能を拡張させ、音質を大幅に向上させたというのがキャッチフレーズです。
これ以上改善する余地があるのかなと思っていましたが、登場した版を試してみてビックリ。旧版と比較すると次元が違うという感じですね。お勧めです。日本語対応、操作性などを含めた全体的な出来に関してはいろいろ意見はあると思いますが、音の素晴らしさを考えれば、レベルアップする一手だと思います。

新版の音楽再生能力の素晴らしさにつては他のサイトやSNSでとりあげられると思いますので、ここでは、僕が新版への移行でいかにドタバタしたか、その顛末を書くことにします。JPLAYというソフトのコンセプトがよく分かるのと思いますので。

初日

OSはWin10 2018Autumn版、シングルモードで使っていたAsrock J5005-ITXマシンから JPLAY 6.2をアンインストールしました。この時、CADスクリプトというソフトを使って、プロセスカットしていたのですが、プログラムをインストール/アンインストールするにはプロセスカット前の状態に戻す必要があるので、戻し機能(リターンスクリプト)を使い、元に戻して、アンインストールを行いました。
続いて、7.0をインストール。何のエラーもなく終了。早速、音出しし、JPLAYminiとDLNAストリームで再生確認しました。音質はいままでの6.2とは格段の差で、まるで別もの。これならレベルアップする値打ちは十分あるなと判断し、早速PAYPALを使い購入しました。
JPLAY日本語サイトのPAYPAL対応は良く出来ています。普通、海外サイトで物を購入する時、多少のストレスはあるのですが、そういうストレスを感じないで、楽に購入できます。購入後、10分もかからないうちにライセンスキーがメールで送られてきました。
早速、ライセンス登録。これも問題なく完了。ここまでは極めて順調でした。
暫く試聴を継続し、最後に、せっかくだから(?)と、CADスクリプトを再びかけました。後で分かりましたが、これが躓きの始まりでしたね。
この日はこれでお終い。

二日目

次の日、朝、音楽を聴こうと、パソコンを立ち上げる。起動完了後、突然こんな画面が現れました。

図1 ネットワークアダプタの無効通知



「『ネットワークアダプタが無効』になっているだと、何をとぼけたことをいっているのだ」と考え、finishボタンを押し、まあ取り敢えずと JPLAYsettingを立ち上げる。すると
こんなダイアログが登場。

図2 ライセンス失効通知



『ライセンスが消えた(期限切れ)。インタネットに繋ぐか、PCを再起動しろ』。これはさすがに「事件発生。何かおかしいな」と思いました。昨日インストールしたばかりソフトのライセンスが消えるわけないですものね。さらにOKボタンを押すと

図3 JPLAYsettingが Licence Expired



JPLAYSettingのパネルが表示されました。真ん中下に真っ赤で『LICENSE EXPIRED』。もう、これは完全にアウト。画面の操作は出来ましたが、音を出そうとしても無音のまま。
何度か再インストールを試みるが、状況は改善されず。あせっているので、昨日、CADスクリプトをかけていたことも忘れてしまっている。どうしようも無い状態と判断し、JPLAY管理人さんに問い合わせメールを出し、外出。
帰って来たら、管理人さんより『問い合わせ事例に書いたから、そちらを見るように』というご返事のメールが着いていました。
あせっているので、この「問い合わせ事例」の場所がよく分からない(解決後に調べたら、JPLAY日本語サイトのトップページにあったのですね(^^;;;)。そういう当たり前のところは捜しません。盲点でした)。

障害調査の常道に戻り、昨日何か特別なことはしなかっかと考える。「そういえば、最後にCADスクリプトをかけて、その後、JPLAYを動かしていないなぁ」とやっと思い出しました。
デュアル構成で使っているAsusマザーのi3機があるので、「これにインストールしてみれば、切り分けられる」かなと考える。こちらはWS2019プレビュー版ですが、問題なくインストール出来ました。早速、JPLAYsettingを実行。また図2、図3のエラーとなる。さらに、認証プログラムを起動してみたが、図1のエラーとなる。状況はまったく同じです。
i3機もCADスクリプトは戻して、インストールしています。「J5005機の昨日と同じ環境なのに。変だなぁ。ウィルスにでも感染したのかな。そんな筈はないし」と途方に暮れる。
「こうなったら、CADスクリプトと無縁のパソコンで試すしかない」と考え、普段常用しているSurfaceノートPC にインストールしてみることにしました。インストールは完了。まず、認証プログラムを動かしてみる。
認証は問題なく出来ました。

図4 認証完了画面



当然、JPLAYも動くだろうと考え、JPLAYsettingを起動。ところが、再び図2と図3のエラー。完全にお手上げ状態。「認証は出来るけれど、動かないとは、どうなっているのか」。悪夢みたいなものですね。

再び、管理人さんのメールの「問い合わせ事例」の場所を捜す。こういう時は冷静な判断がきかないので、深みにはまるばかり。どこにあるのか分からない。
しかし、「情報があるから、『問い合わせ事例に書いたから、そちらを見るように』と書けるはずだよね」と思いつく。「多分、ベースになった英語の情報はあるのだろう」と考え、欧州掲示板を調べる。Marcinさんの書き込みを発見しました。嬉しかったですね。

The most common one is the problem with activation and license expired. Troubleshooting: Please make sure that time, date and zone are set properly, internet connection is working and if antivirus/firewall is not blocking JPLAY - best to disable during activation. All network adapters must be enabled too. For Windows 10 please check if privacy setting is enabled: "Let apps use my advertising ID for experiences across apps" Also in ethernet properties of your internet connection make sure that ALL options are ticked, not only Internet Protocol Version 4 (TCP/IPv4)

「この書き込みの内容で100%全部は説明しきれないが、なるほどね。このへんが原因のなのね」と納得。
「インストールし直さないと駄目なようね」と判明。この日はここまでたどりついてお終い。

三日目

ゴルフ。昼間は何も出来ず。
夜、J5005-ITX機の方をWindows10のインストールをやり直し、完全にクリーンな状態にして、JPLAYをインストール。動かしてみました。今度は二日前の状態に戻り、見事な音で再生出来るようになりました。ようやく、最初のハードルはクリアできました(^^)。

JPLAYmini、JPLAYstreamでの再生は初日と同じく問題なく出来たので、新機能であるJPLAYFemto によるサーバ機能を試してみました。音楽ソースは内蔵ディスク(orUSBディスク)かNASが選べるので、音も操作性も良いと思われるNASを選択することに。

こちらは日本語サイトに情報(日本語サイトから購入したユーザにのみ公開)があるので、操作はちょっと面倒ですが、簡単に動かすことが出来ました。一つだけ引っかかったのはパスワードの入力。僕はOSのインストールの認証をマイクロソフトのユーザIDを使って、行っています。ところが、この方法でインストールしたWibdows10では、標準の「設定」で自分以外のアカウントのバスワード設定が出来ません。しかたがないので、

コンピュータの管理→ローカルユーザとグループ→ユーザ→ユーザ名を選択、右クリック→パスワードの変更

という方法で対応しました。
情報はこちら「Windows10 - Administrator(管理者)アカウントを有効にする方法」にあります。
意外だったのは、マイクロソフトのユーザIDを使ってOSの認証を行うと、自分のアカウント以外のパスワードの変更が設定から出来ないということ。この認証方式はマイクロソフトに身をゆだねるという感じで、要注意なようですね。
実は、WS2019のチューニングしているとき、ストアアプリがWindows10側で削除したものはインストールされないということに気がつき、「なかなか賢いなぁ」なんて呑気なことを考えていたのですが、間違えでしたね(^^;;;。まあ、今のところは善意でやっているようだが、CIAに監視されながら、パソコンを使っているようなものです。ただ、MSのアカウントはWS2019試用版を使ったするのに必要なので、「ウーム、どうしたものか」状態です。

NASを使ったJPLAYFemtoサーバの音ですがとても良いです。JPLAYminiやJPLAYstreamerと比較してもこちらがお勧めです。ただ問題点があります。
問題点は

  • 一部の日本語表示が乱れる
  • 曲順の表示がデタラメ

です。
普通の音楽ソフトの場合、表示がおかしくなるということは大問題ですから、たとえ原因が相手側にあっても何とかしようとすると思いますが、JPLAYは違います。音質優先のポリシーに合わないことはやりません。相手側(この場合は、多分、DLNAネットワーク仕様とサーバソフト)が悪いのならなおさらです。

JPLAYfemtoServerは音質優先の仕様でタグ情報を使ったアルバム管理は一切できません。 従って、データを捜すにはフォルダー名が唯一の頼りとなりますが、「曲順の表示がデタラメ」というのが困る。曲順だけではなくフォルダー名もデタラメに表示されるので、僕のように不精を決め込み、500近いフォルダーを音楽用のトップフォルダーに置いている人には、「曲順の表示がデタラメ」とは論外な仕様です。

「やれやれ、NAS+JPLAYFemto動くようになった。早速試聴しよう」と思い、試聴用の曲を置いてあるフォルダーを捜しまたが、見つからない。あせりましたね。何度もタブレット画面をスクロール。ようやく試聴曲を捜し出しましたが、懲りましたです。
「オーディオ機器の聞き比べ用に数十枚程度のCDだけしか聴かない(音楽用フォルダーは数十のフォルダーだけ)という人には、これでもOKだろうけど、これじゃ音楽用には使えないな」と考え、情報収集。どうも、内蔵ディスクだと問題は起こらないらしいと分かりました。
この日はここまで。

四日目

バックアップ用の予備NASからディスクを取り外し、J5005ITXシングル構成機にSATAで繋いでみました。 すると昨日までは全く出鱈目の並びだったNASのデータの並びが「あーら、不思議。一応昇順みたい」という感じになりました。最初は多少変なところは残っていましたが、だんだんレベルアップして最後は完璧となりました。SATAが正しい並びだからなると、NAS側も感化されて、良い影響を受けるのでしょうかねぇ(冗談です^^;;;)。

まあ、なんとか使えるようになったので、やはり音の良いNAS接続を使うことにして、この件は決着。

いろいろバタバタしましたが、ようやくゴールにたどりつきました。この記事、NewJPLAYで音楽を聴きながら、書いていますが、ほんとうに素晴らしい音ですね。音楽ソフトでここまで音が変わったと感じるのは初めてです。JPLAYfwmtoServerという音の良さだけをターゲットに開発されたサーバの威力は凄いです。
ちゃんと動くようになれば、安定性もなかなかです。結局、バタバタした部分は僕の使い方がJPLAYの思想に合わなかったという部分ですから、音質優先で考えるなら、やはりこのソフトはお勧めです。

さて、以下は最初のトラブルの謎解きです。

僕の最初の書き込みで図1はTurboActivate.exeが出しているもののようです。これはMarcinさんの書き込みの 「All network adapters must be enabled too. ・・・Also in ethernet properties of your internet connection make sure that ALL options are ticked, not only Internet Protocol Version 4 (TCP/IPv4)」」 という部分に対応し、ネットワークカードのカスタマイズをやりすぎたために発生するもので、CADスクリプトとは関係ないようです。
僕がこのエラーに引っかかったのには理由があります。ここを参照。
要するに自分で書いた記事の罠に嵌まったということだったようです(^^;;;)。このページをご覧になって、その通りチューニングされた方はご注意下さい。

図2と図3はCADスクリプトをオリジナルのままかけると発生します(確認済)。 「For Windows 10 please check if privacy setting is enabled: “Let apps use my advertising ID for experiences across apps”」
という部分(・・・の部分)に対応し、多分、JPLAY側で出しているようです。
こちらの方はOSのインストール時点で個人情報の送信の可否を問い合わせる画面で、OKを設定しないと問題になるのかもしれません(未確認)。辛いのは、この図2と図3の状態は一度CADスクリプトをかけて、元に戻しても、継続するため、OSの再インストールしかない点です(多分、戻しのスクリプトにバグがあり完全には戻せていないのが原因だと思います)。

不思議なのは最初にJ5005itxシステムで上手くインストール出来て、音も出たことです。しかし、何をやったかうろ覚えで(CADスクリプトの戻しはやっています)、今となっては忘却のかなたに消えたシステムなので、再現できませんが…。

しかし、privacy settingをdisableにしただけのエラーがなんで真っ赤に『LICENSE EXPIRED』と表示されるのだろうか。心臓に良くないですね。もうちょっと穏やかに「License cannot be confirmed 」とかで十分ではないかと思いますが。まあ、「そんな子細なことにはこだわらないで、音質向上に全力投球」というところがJPLAYらしいですが(^^;;;。

というわけで、JPLAY7.0では、OSはディフォルトの状態で使うのが基本で、カスタマイズする場合はそれなりの覚悟、用意が必要ということらしいです。

p.s. 10日の改版で日本語はちゃんと表示されるようになったようですね。

(PC_Audio)   2018/11/11

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JPLAYで BulkPetドライバを接続する方法(5)


Windows10の最新版とWindows Server 2019の公開ですが、中断されているようですね。
前回、紹介したWindows Server 2019の公開のリンク先に次のような掲示がされています。

We have paused the rollout of the latest feature update to Windows 10 and Windows Server, inclusive of versions 1809 and 2019, for all users as we investigate isolated reports of users missing some files after updating. We have removed all associated media from download sites and plan to refresh it with a new release. If you have already downloaded media, please don’t install it and wait until more information is available to proceed. We apologize for any inconvenience this may have caused. We will provide an update when refreshed media is available. For reference, we also have a KB article with additional information.

とあります。

「一部(isolated)のユーザから、アップデートしたら、いくつかのファイルを紛失(missing)したというリポートがあり、調査中」ということらしいです。2019だけの問題でなく、1809の問題なので、Windows10 2018Autumn版もダウンロード中止になっているようですね。「新しいリリースで対応するので、今回、公開した版は使ってくれるな。」ということなので、かなり深刻なトラブルなのかもしれません。音楽再生専用という目的の場合、どの位影響があるのか不明です。a KB article はどこにあるのですかね。
まあ、しばらくの間、良い子は使うのを止めておいた方がいいかもしれません。僕は、あわてて(^^;;;)、NASのバックアップをとって、使っていますが。

前置きはここまで。
前々回、たどり着かなかった「マイクロソフトOSの摩訶不思議な動作について」、ようやく解説に入れます(^^;;;。
しかし、その前に、例によってちょっと前置き。何故、「マイクロソフトOSの摩訶不思議な動作について」に気がついたかを説明します。

前々回、書いたように「よい音のするWindows環境を捜して」いろいろ試しているわけですが、プロセスカットも重要ということが分かりました。

理由はネット仲間のところで、プロセスカットされた LattePanda の音を聴いたからです。これまでのWindowsでは経験したことのない素晴らしい音がしました。透明感とリアルな空気感がまるで違いました。もちろんバッテリー起動とかルーターによるオーディオネットワークの分離などの対策の効果もあると思いますが、OSのプロセスカットが相当に効いているなという感じでした。

ということで、彼が書いているサイトの情報を使って、試してみました。結構効果がありますね。
Windows10をプロセスカットするとWindowsServer2019に入れ換えたような感じになります。ただ、問題もあって、サイトの情報そのままでやるとネットワークが使えなくなったり、操作性がかなり悪くなります。オーディオ専用のLattePandaという使い方ならこれで良いのでしょうが、ちょっと不便です。
なにかいい方法はないかなと調べていたら、JPLAYの掲示板で「CADスクリプトというのがあるよ」と教えて頂きました。「なんでオーディオがCAD(Computer Aided Design)なんじゃいな」と思ったら、CADはComputer「Aided」Designではなくて、Computer「Audio」Designというイギリスのオーディオメーカーだったのですね。CAD社が公開しているスクリプトというわけです。これは使いやすいく、音も素晴らしいです。

このスクリプトは単にプロセスカットだけでなく、OS機能の削減、レジストリを使ったオーディオ向けの各種の設定を行います。変更した内容を元に戻すスクリプトが用意されています。
プロセスカットに関してはリモートデスクトップ接続、AMD対応、ネットワーク接続、WASAPI対応などの有無を指定できるようになっているので、自分の環境に合わせた設定が可能です。

このスクリプトについてはいつか紹介するつもりですが、今回はこのスクリプトを使っていて分かった最新の「マイクロソフトOSの摩訶不思議な動作について」解説します。


CADスクリプトとマイクロソフトOSの最新版を同時に使いはじめた時に「摩訶不思議な動作」が発生しました。「摩訶不思議な動作」とはBulkPetドライバをJPLAYモードにするとWASAPIが使えなくなるという現象です。
CADスクリプトでWASAPI関連のプロセスを弄り回しているわけだから、当然、CADスクリプト側に問題があるのだと考えました。しかし、分かってみたら、CADスクリプトはまったく関係がなかったのですよね。BulkPetドライバが引き起こしたトラブルであったようです。
前置きはここまで、ようやく本論に入ります。


これはオーディオ専用に使っているWindows10 insider版のデスクトップ画面です。右下のスタンプでお分かりのように1809版です。



CADスクリプトを適用すると、Windows メニューが使えなくなるので、デスクトップだけで全ての操作を出来るようにアイコンを配置してあります。このため、デスクトップにCADスクリプト(CADset.cmd、CADback.cmd、DSKiller.cmd)を置いて、簡単に編集、実行できるようにしてあります。
CADスクリプトは画面右下のアイコンでお分かりのように、Windowsのネットワーク機能、オーディオ機能を有効にしてあります。もちろん、CADスクリプトではこれら機能を無効し、プロセス数を減らすことが出来ますが、僕にはこちら方が便利なので、有効にしています。
さて、この状態で、BulkPetドライバの操作パネルとサウンドの再生パネルを表示させてみます。



BulkPetドライバの操作パネルにはBulkPet mode1が選択されていることが表示され、オーディオ再生デバイスとしてはBulkPetドライバが登録されていることが確認できます。BulkPetドライバのバージョンは 1.0.16.63 今年の6月19日版です。この版はD2対応のために改版されたものだと思います。僕はD2にレベルアップをした時、この版に入れ換え、そのまま使っていました。
WASAPIドライバはSOULNOTE USB Audio(Bulk) という名前です。これはそれ以前の版と同じです。
動作ですが、この状態では良好に再生できます。問題はありません。実際にいろいろな方法で再生しているスナップショットをご覧いただきましょう。

PlayPCMWin、SOULNOTE USB Audio(Bulk)、Bulk Pet mode1



上記の設定のままで、PlayPCMWinを使って、再生しているスナップショットです。
ドライバの操作パネルからモードをアイソクロナスに変えても同じです。特に問題はありません。
ASIO対応のドライバとWASAPI対応のドライバBulkPet modeの両方で再生できます。また、当たり前ですが、PlayPCMWinだけでなく、JPLAYmini、AIMP、TuneBrowserでもこれらのドライバを使い、音を出せます。

JPLAYmini、KS: SOULNOTE USB Audio Wave、JPLAY mode



例えば、このスナップショットはJPLAYminiを使って、再生しているものです。JPLAYsettingのパネルからお分かりのようにカーネルストリーム対応のドライバを使い、再生していることが確認できます。




JPLAYsettingの設定を同じままにしておいて、AIMPでASIOドライバとしてJPLAYを指定しているスナップショットです。

AIMP(ASIO: JPLAY Driver)、KS: SOULNOTE USB Audio Wave、JPLAY mode



そして再生させてみます。さて、ここまでは問題なし。ノーマルにドライバを選び、再生が出来ているわけです。

と書いておいて、ひっくり返します(^^;;;。

PlayPCMWin、JPLAYmini、AIMP(ASIO: JPLAY Driver) の三つのスナップショットをよくご覧下さい。何か変なところがありませんか。
「ボーッと生きていると」気がつかないのですが(^^;;;、後の二つは画面右下のオーディオのアイコンにアラームが表示されていますね。これがマイクロソフトOSとインターフェース社のソフトが生み出した「摩訶不思議な状態」です。オーディオはアラーム状態なのに、ちゃんと音楽再生できる。

実はこの「摩訶不思議な状態」はインターフェース社の専売特許というわけではなく、CAD社のスクリプトでも同じような状態になるのですよね。
CAD社のスクリプトはWindowsのオーディオ機能を無効にすることが出来ます。この無効にした状態が「摩訶不思議な状態」となります。CAD社のWindowsオーディオ機能を無効にする機能は音を悪くするだけのWindowsオーディオ機能を停止させ、高音質再生を図ろうとするものです。JPLAYのようなASIO、カーネルストリーム対応のプレーヤにはとても効果的な機能です。

上のJPLAYmini、AIMP(ASIO: JPLAY Driver)はまさにこの状態で動いているということになります。実は、最初にこの状態に気がついた時、CAD社のスクリプトで同じ状態になることを知っていたので、CAD社のスクリプトが原因なのだろうな思っていました。しかし、どうも変です。OSのインストール直後、CAD社のスクリプトをかける前の状態で、BulkPetドライバの操作パネルとサウンドの再生パネルを表示させてみました。




あらー不思議。サウンドの再生パネルにITF-USBDACドライバが登場し、画面右下のサウンドアイコンに異常を示す赤が表示されます。ITF-USBDACドライバはOSインストール直後にディフォルトでインストールされていたものです。何故、これが異常状態で復活したのか。謎です。 非常事態だから、普段は黒子のOEM先の会社が全面に登場して活躍しているということなのですかねぇ(^^;;;。
さて肝心の音を出せるかどうかですが・・・。
ITF-USBDACドライバを選択すると、音は出ません。エラーになります。

これは、PlayPCMWin再生でエラーが発生した画面。



PlayPCMWinはWASAPI対応のドライバしか使えないので、単純にこの状態で動作不能となります。
しかし、JPLAYやAIMPではちょっと様子が変わります。



これは JPLAYSetting Playing via:でWASAPI:ITF-USBDACを選択し、JPLAYminiで再生させ、エラーになったスナップショットです。1803以前では、この状態でWASAPI:SOULNOTE USB DAC(Isoch)と表示され、再生も出来ました。ところが、この状態でPlaying via:をクリックすると KS:SOULNOTE USB Audio Wave という名前の正義の味方が突然に登場します。

上から4番目の図「JPLAYmini、KS: SOULNOTE USB Audio Wave、JPLAY mode」をご覧ください。
これを選ぶと、素晴らしい音で再生出来ます(正義の味方が登場するのは1803以前でも同じ)。カーネルストリームはWASAPIとは関係がないので、Windowsのスピーカーアイコンがアラームを表示していても動けるということらしいです。
どうもJPLAYモードというのはWASAPIの仮面をかぶったカーネルストリームモードのようですね。
この赤マークがついた状態でASIOのドライバを選ぶことも出来るので、AIMPでASIOのJPLAYドライバを選ぶことができます。AIMPはASIO、JPLAYはKSというねじ曲がり状態となりますが、ちゃんと再生できます。実は上にAIMPの再生スナップショットがこの状態だったのですよね。「AIMP(ASIO: JPLAY Driver)、KS: SOULNOTE USB Audio Wave、JPLAY mode」。そしてその前のスナップショットがドライバを選んでいる状態です。

ちょっとゴタゴタ説明したので、まとめると
1803以前では、JPLAYモードで、ASIO、KS、WASAPIが使える(音が出る)。
1809では、JPLAYモードで、ASIO、KSしか使えない。WASAPは選択できるが、音は出ない。さらにWASAPIの状態を示すサウンドアイコンは異常を示す赤マークが点く。 となります。

とここまで書きましたが、ここで、再び、ちゃぶ台返し(^^;;;)(^^;;;)。


CSR社のサイトに行ったら、8月26日付けの最新版ドライバがありました。この最新版を使うと、1809でも1803と同じような動作をするようです。 さすが、ITF社。ちゃんとWin10 1809insider版を使って、バクだししていたようです。当たり前ではありますが、立派な振る舞いです。

以下はまったくの勘繰りです。
多分、ITF社はBulkPetドライバのWASAPI対応で怪しいことをしているので、後ろめたいところがあるのでしょう。そこに、Windowsが音楽関係の機能に手を入れたという情報が入ってきたので、あわてて対応したということかもしれません。
というわけで、「バグだ」と騒ぐ前に、ちゃんと最新版を確認しましょうというのが教訓でした(^^;;;)。

繰り返しますが、以上はあくまで推論です。

いずれにしても、1809でOSのオーディオ周りにかなり手が入っていて、それがWindows10の音を変えることになったといのは以上の証拠より確実に断言できます。

(PC_Audio)   2018/10/20

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AI vs 教科書が読めない子どもたち

ベストセラーは読まないことにしていますが、本屋でパラパラめくったらなかなか面白そうだったので、get。最近眼鏡が合わなくて長時間の読書は辛いのですが、巻を措く能わずという感じで、この本は一気に読めました。素晴らしい内容です。
著者は「ロボットは東大に入れるか (東ロボくん)」という人工知能プロジェクトに参加し、AI最先端に付き合った数学者です。AIプロジェクトに参加はしたけど、昨今のAIブームを厳しく批判というところがユニーク。 本文にそって、厳しい批判の要旨を書きつらねてみます。

  • シンギュラリティなんて夢物語。
  • 東ロボくんが東大に合格できるわけがない(バカだから)。
  • 第五世代コンピュータは旧日本軍といっしょ。何が失敗の本質だったか明らかにしないで,AI研究の諸悪の頑強となった。
  • ディープラーニングとはある枠組みの中で膨大なデータに単純な試行錯誤を繰り返す行列計算処理だ。賢そうに見えるが実はバカ。
  • 従って、今のAIは将棋や囲碁なら人間に勝てるが、文章の読解力となると人間に勝てるわけがない。
  • 意味を知るためのクリーンで膨大なデータがないから、AIに意味を教えるのは大変。現実の世界には、囲碁、将棋のようにクリーンな(きれいに整理された)対局データが存在しない。
  • シンギュラリティが到来しないことはめでたいこと。人間の出番がまだあることを意味するのだから。
  • 問題は出番のある人間がどれだけいるか。コンピューターには分からない現実の世界の意味がどれだけ分かるかが勝負となる。
  • 現実の世界の意味を知るにはちゃんとした文章の読解力があることが基本。
  • 東ロボくんの開発でも一番苦労したのは試験問題の読解力だった。
  • 今の中高生の読解力を四択問題でテストしたが、成績は東ロボくん以下。
  • 四択問題で中学生の半分以上はサイコロなみ(25%以下という意味です)。これでは来るべきAI時代、くらーーい未来しかなさそう。
  • トイザラスで子どもにオモチャを選ばせ、そのオモチャをアマゾンの最安値で購入する賢者たちが、世界を滅ぼす。賢者を助けているのはAI。どの企業もAIには敵わないので、トイザラスと同じように潰れるだろう。

という具合です。
歯切れよく断言し、論証して頂けるので、普段「多分そうだろうなぁ」と思っているが、論証できないでいる僕(^^;;;には実に気持ちよくスラスラと読めました。
とても暗い(^^;;;)けど、勉強になる本でした。

どーせ暗くしたわけだから、もう一つ。
本書に引用されている大学生の数学の調査問題。

「偶数と奇数を足すと、答えはどうなるでしょう。次の選択肢のうち正しいものに○を記入し、その理由を説明して下さい」。
もちろん答えは奇数で、理由は
2m[偶数]+(2n+1)[奇数]=2(n+m)+1
です。
問題は理由の答えの中に次のような深刻な誤答があったこと。例えば
「2+1=3、4+5=9のように」
「全部やってみたら、そうなった」
「偶数を奇数にするためには、偶数を足しても駄目だが,奇数を足せばよい。また、奇数に偶数を足すと、いつも必ず奇数になるから」
「三角と三角を足したら四角になるのと同じで、四角と三角では四角にならないから」
という具合です。

ところで、この深刻な誤答を読んでいて、ふと、某国の首相が総裁選挙のインタビューでカケ問題を問われて、
「ゴルフのどこが悪いのだ。将棋や卓球ならいいのか。ゴルフだってオリンピック競技なんだぞ」
と答えたという新聞記事を思い出しました。
こういう首相を大勝させる国だから、大学生が深刻な誤答をしても、しかたがないのかもしれませんね(^^;;;)。
これもフェークニュースなのかしら。


p.s. 前回書いたWindows10の最新版とWindows Server 2019が正式に公開されたようですね。 Win10の最新版(2018 Autumn Update)は
https://www.microsoft.com/en-us/software-download/windows10?ranMID=24542&ranEAID=je6NUbpObpQ&ranSiteID=je6NUbpObpQ-tbe1sso1PMY4o8G_HHgOOA&epi=je6NUbpObpQ-tbe1sso1PMY4o8G_HHgOOA&irgwc=1&OCID=AID681541_aff_7593_1243925&tduid=(ir_d2c22989N709333462336bfbeaf2791e3)(7593)(1243925)(je6NUbpObpQ-tbe1sso1PMY4o8G_HHgOOA)()&irclickid=d2c22989N709333462336bfbeaf2791e3
から、WS2019は
https://www.microsoft.com/en-us/evalcenter/evaluate-windows-server-2019
からダウンロードできます。オーディオ周りにかなり手が入っていて、音質アップが期待できますので、お勧めです。

但しWS2019の方は早々にバグ対応で公開停止状態のようですが。まあMSにはごく当たり前のことかもしれませんがね(^^;;;。

(Review)   2018/10/08

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JPLAYで BulkPetドライバを接続する方法(4)


マイクロソフトOSの摩訶不思議な動作について解説することになるのですが、話がややこしくなります(^^;;;。そこで、最初に今回の書き込みの結論を紹介しておきます。その内容は

現時点で、BulkPetドライバとマイクロソフトOSを使い、良い音で聴きたければ、

  • マイクロソフトOSは最新版を使いましょう
  • BulkPetドライバも最新版を使いましょう

ということです。
「当たり前じゃないか」といわれそうですが、OSもドライバも、何も無ければ、古いままで使うということが多いと思います。音を良くしたければ、マイクロソフトOSを最新版にして、合わせてBulkPetドライバも最新版にすることをお勧めします。
また、「現時点で」というのもポイントです。この秋リリースされるWindow10の最新版とWindpwsServer2019に限定した話です。

理由はマイクロソフトOSは、この秋、登場する最新版でオーディオ部分が改版されていて、大きく音が変わっているからです。この変化、善し悪しは環境次第だと思いますが、JPLAYの日本語掲示板ではかなり高評価です。
マイクロソフトOSという言い方はWindows10とWindowsServer2019のこと示します。この二つのOSは核の部分は共通です。マイクロソフトは半年に一回のペースでOSの大きな改版を行っています。この改版でOSの音が良くなったり、そうでなかったりしていました。最近だと2017年のcreator版で大きく音が変わったことは、皆が認めるところです。これはWASAPI対応のために、オーディオ部分に大きく手が入り、それが影響したということでだと思います。
昨年の秋の版(1709)でWASAPI対応が完了したため、その後にリリースされた今年の春の版(1803)では、あまり音に変化は無かったようですね。1709、1803というのは版の名前(OS共通の核の部分の呼び名)です。1709は2017年9月、1803は2018年3月という意味です。「Windows10の1709版」という具合に呼びます。
この秋、登場する1809版のマイクロソフトOSはオーディオ部分に改版が行われています。結果として、音が大きく変わりました。
何故、「います」、「ました」と断言出来るのか。証拠があるからです。その証拠がBulkPetドライバなのですね。
どういう意味なのか。丁寧に解説しようと思いますが、その前に・・・

最近、DACをSoulNote D1からD2にレベルアップしました。
このD2ですが、どうもWindowsベースでチューニングされているようで、Linuxで聴いた時の音はいまいちですね。D1だとLightMPDのデュアル構成で良い音で鳴ったのですが、D2だと悪くはないのですが、期待ほどではないという感じです。
D1とD2でDDC部分は多分共通でインターフェース社の基板が使われているようです(ドライバが共通なのでの推測です)。従って、Linuxでも、D1と同じような音がしても不思議はないのですが、D2だと良い音ではありますが、ちょっときつ(刺激的)すぎるという感じがします。特にノンオーバサンプリングモードの時にそう感じます。何故ですかね。

という訳で、よい音のするWindows環境を捜して情報を集めていました。
ググるとWindows10のcreator版が高い評価のようです。であれば、理屈としては、OSの核の部分が共通なWindowsServer2016が一番良いということになりそうです。耳の良いことで信頼できるネット仲間を訪ね、Windows10をプロセスカットした音を聴かせてもらった時、「2016にしたら、もっと音が良くなるのじゃないの」と質問したら、「10と2016を比較して聞いたけど10の方がベターだったよ」というご返事。
なんでだろうと理由を探りました。どうも、WS2016(WindowSerner2016のことです、この後は略記します)の試用版は1609で、Windows Updateで1709にすることはできないことが理由のようです。
つまり、耳の良い仲間はWS2016の1609版とWin10の1709以降を比較して、Win10の方が音が良いといっていたことになります。

仕方が無いので、Win10の1709以降を使うかなと思ったのですが、ググったら、ここで良い情報を入手。WS2019というのがあるらしい。試してみました。

  • WS2019のダウンロード先はこちら。ダウンロードにはマイクロソフトのアカウントが必要です。
  • ライセンスキーが必要です。MFY9F-XBN2F-TYFMP-CCV49-RMYVHです。
  • ライセンスキーの情報はこちら(マイクロソフトのブログ)


インストール後、セキュリティが厳重になったようで、そのままでは

①ネットワーク探索を有効にならない 
②ファイルの共用が効かない 

という問題があります。

①ネットワーク検索については

Function Discovery Resource Publication
SSDP Discovery
UPnP Device Host

サービスを自動、開始にして、ネットワーク共有を有効にする
②ファイル共有については

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\LanmanWorkstation\Parametersの
AllowInsecureGuestAuth

の値を0から1に変更する

とすれば、解決できます。
OSのバージョンは1809(Windowsキー+r でダイアローグボックスを出し、winverと入力すれば、確認できます)。



「天下無敵の最新版じゃないか。音も素晴らしいから、これはお勧め」とJPLAY日本語掲示板で教唆煽動しました。JPLAYユーザの音楽ファンは音が良ければ、何でも試してみるという冒険心にとんだ人が多いので、いっきに1809版ユーザが拡大。盛り上がりましたね。WS2019だけでなくWin10の最新版が使えるInsider版で試してみたという人も登場。

Insider版というのは好き者のために(^^;;;、次期バージョンを先行して提供する版です。ただし、誰が好き者かという定義はないので(?)、正規のライセンスをもち、マイクロソフトに登録したユーザーであれば、誰でも使えます。
Windows10のInsider版は現時点で1809となっています。やってみたら、オーディオ的にはこれがとても音が良いと判明。

Win10 1809のInsider版のダウンロード先はこちら
インストールにはWindow10のライセンスが必要です。
インストール方法は1803以前と同じ。特に問題なくインストールできます。 winverのスナップ画面です。



さて、さんざん脱線しましたが、ここまでは、現時点でオーディオ目的にマイクロソフトOSを使うなら、最新版の1809をベースにしたWS2019かWindpws10Insider版使うのがベストという話でした。

ここから、ようやく本題。しかし、その前にまた前置きです(^^;;;。



BulkPetドライバのバネルです。ご覧のように Isochronous、Bulk Pet mode 1 ~ 4、JPLAY と六つのモードがあり、これらはWindowsオーディオのWASAPI対応のドライバで動作することになります。




上図がこのWASAPI対応ドライバをJPLAYSettingで選択した時の画面です。ご覧のようにドライバはSOULNOTE USB Audio(Bulk) という名前です。左側のBulkPetドライバのコントロールバネルの表示にあるように、この場合は BulkPet mode1 でBulkPetドライバが動くことになり、()内はBulkと表示されます。
ITF社のSoulNote用BulkPetドライバはこのWASAPI以外にASIOとKS(Kerne Streaming)に対応しています。JPLAYSetting画面の「Playing via: 」でどれを使うか選択できます。




上図はJPLAYSetting画面の「Playing via: 」でASIO対応のドライバを選択した時のものです。 ASIO対応のものはBulkPetドライバのバネルの表示が何になっていても選択することができます。上図のようにパネルの表示がBulkPetなのにASIO対応のドライバがJPLAYSetting「Playing via: 」で選択出来るわけです。




これに対してKS対応のドライバはバネルの表示がJPLAYの時のみ登場し、選択することが出来ます。これが何を意味するのか不明ですが、JPLAYmodeがKernel Streamでの動作と関連していることの証拠だと思います。上のスナップショットはKS対応のドライバを選択する時のパネルの状態を示しています。




上図はBulkPetドライバのバネルの表示からお分かりのように、BulkPetドライバとしてはJPLAYを選択し、JPLAYSettingでJPLAY modeのWASAPI対応ドライバを選択した時のもの。ドライバの表示が(Bulk)から(Isochronous)に変わっていますね。これはJPLAY modeがバルク転送では動いていないこと意味すると思われます。ちなみにIsochronous modeを選択した時もドライバの名前に(Isochronous)という表示がされます。

以上で前置きの確認は終了です。要するに何を確認したかったかというと、
『BulkPetドライバにはASIO、KS、WASAPIの三つのオーディオインターフェースに対応するドライバがあり、さらにWASAP対応ドライバは Isochronous mode、BulkPet mode(1-4)、JPLAY mode の6種類のモードで動くことが出来る』
ということです。
次回はBulkPetドライバを旧版のままにしてマイクロソフトOSを最新版にすると、この動作が保証されなくなるというお話をします。

(PC_Audio)   2018/09/29

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JPLAY向けRealtek LANチップのチューニング(3)


一括送信オフロード(IPv4)、一括送信オフロード(IPv6),割り込みモデレーション



この三つのバラメータのディフォルト値は全て有効です。全て無効を指定します。
無効を指定すると、一括送信オフロード(IPv4)と一括送信オフロード(IPv6)はNICが送信するデータを分割処理をしないことになり、負荷は低減されます。
割り込みモデレーションは「トラフィックに応じてCPUの負荷を調整」する機能ですが、余計なことをして負荷を高くする必要はないということだと思います。

自動無効ギガビット



ディフォルト値が無効ですので、そのままにしておきます。
省エネに関連する機能のようですが、詳細は不明です。

受信バッファ



ディフォルト値は最大の512です。のんびり屋さんには記述はありません。
taxman2さんの設定ではこれと送信バッファが1を指定されています。 この部分が今回のチューニングのハイライトだと思います。その理由を説明します。

まず、このパラメータの意味について。日本語のサイトをググりましたが、的確な情報はないですね。しかたがないので、英語の情報です。
speedguide.netのNetwork Adapter Optimizationという記事からの引用です。

Receive/Transmit Buffers: The buffer size of system memory that can be used by the adapter for received packets. This can be increased to help improve performance of network traffic, at the expense of some system memory. Intel adapter drivers usually have this setting under the network adapter properties -> Advanced -> Performance Options: "Receive Buffers" and "Transmit Buffers". Default is usually 256 for both, it can be increased to 512, or up to 1024 on systems with RAM to spare. This recommendation is true for both gaming/latency and pure throughput optimizations. Generally these buffers shouldn't be set to less than 256, as they can cause dropped packets and performance degradation if exhausted.

Intelチップの例で説明されていますので、Realtekとはディフォルトの数値が違いますが、ポイントは同じだと思います。
「アダプターがパケットの受信用に使うシステムメモリのバッファサイズを意味し、大きくすればシステムメモリを消費されることになるが、ネットワークトラフィックの効率を改善できる。これらのバッファの値を小さくする(intelの 場合256以下)に設定することは、パケットの損失や効率の低下をまねくので、お勧めできない。」
taxman2さんの設定値は1。「お勧めできない」最悪の非効率を選んでいることになります。「何で」という話になりますが、理由は音楽用のデータの転送だから、効率ではなく安定が優先する。「JPLAYで BulkPetドライバを接続する方法(3)」で書いたのですが、常識とは逆に、Bulk転送を使い転送することで、転送周期を小さくして、ジッター値を下げ、安定した再生を可能にしたというのと同じことでしょう。バッファ値を小さくすると音が良くなるというのは、Linux MPDを使った再生ではよく知られたノウハウです。それと同じことがWindowsのネッワークの世界で起きるということだと思います。
実際のデータのやりとりでは、バッファ値1ということは、その度にACKのやりとりが入りますからかなり効率が悪くなるはずです(このページを参照して下さい)。それでも1にする方が音がよくなるというのは意外でしたね。本当にビックリです。

このあたり数字をいじって簡単に実験することができます。いろいろやってみましたが、僕の環境でも1が最適ですね。環境次第ということはあると思いますので、是非お試しあれ。

受信側スケーリング



これは、taxman2さんの設定で唯一有効になっているものです。のんびり屋さんは無効の指定です。
「すべての受信データが複数のプロセッサーで共有される。」という機能なので、「RSSキューの最大数」と関係があり、RSSキューで4を指定しているので、こちらは有効にしないといけないということだと思います。

省電力型イーサネット(EEE)



taxman2さん、のんびり屋さんともに無効の設定です。
国連に怒られそうですが、「全ての省エネ設定は高音質再生の敵だ」ということです。

速度とデュープレックス



のんびり屋さんには記述はありません。
taxman2さんの指定は下図の通り、1.0ギガビット フルデュープレックスとなります。



ディフォルトの自動ネゴシエーションでも同じではないかと思いますが、キッチリ指定した方がよいということですかね。

伝送バッファ



taxman2さんの指定は、受信バッファと同じく、1です。
「毒食わば皿まで。とことんやろう」ということでしょうか(^^;;;。

優先度およびVLAN



「ハードウェアによる優先制御とVLANタグ付き/タグ抜きの機能を使用する。」だそうです。機能の意味はいまいちよく分からないのですが、taxman2さんものんびり屋さんともに無効を指定していますので、顰みに習います(^^;;;。
無効の指定は




以上で設定はおしまいです。長々と書いてきたので、大変そうな印象を受けられたかももしれませんが、簡単です。電源の管理を除けば、全て詳細設定で出来ます。内容もを除いて無効にすればいいだけ。5分もあれば出来ます。またtaxman2さんのいう事をきかないで、変えてみるというのも簡単に試すことが出来ます。
効果の程は、Windowsのチューニングの中で、僕がこれまでやった中では一番効き目がありました。画面はtaxman2さんの設定通りでのレスポンスモニタのネットワーク画面です。負荷が安定して再生しているのがお分かりかと思います。



よろしければ是非お試しを。もちろん、ネットワークの中核になるパラメータをいじるわけだから何が起きるか分かりません。しっかり、元に戻せる対策をとって、自己責任でトライして下さいね。

最後に、今回、ググって参考にしたサイトをいくつかご紹介しておきます。

(PC_Audio)   2018/09/22

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JPLAY向けRealtek LANチップのチューニング(2)


前回の「ARP オフロード」に続いて、これから先のチューニングで基本的に「無効」を指定します。LANチップ側の負荷を低くするため、可能なものは片っ端から「無効」にするということです。

ipv4チェックサムオフロード



この場合、オフロード(offload)というのは処理をPC側ではなくでLANチップやらせるという意味のようですね。
詳しくはPC で音楽に情報があります。
チェックサムというのは伝送路上でのエラー対策のため送信側で付けるエラー反転用コードのことです。計算式はいろいろありますが、いずれにしても送信側の負荷となります。これをPC側にして(「無効」を指定)、LANチップの負荷を低く抑えようということです。

LAN上のウェークアップのシャットダウン



この設定と後で出てくるウェイク・オン・パターン・マッチ、ウェイク・オン・マジック・パケットはいずれも、遠隔操作でスリープ状態から起動させるためのものです。音楽を聴くためのバソコンがスリープ状態に入ることがあるとは思えませんので、全て「無効」指定します。
ディフォル値は有効です。

NSオフロード



「NSオフロードは、ネットワークアダプターがコンピュータのスリープ状態を解除せずに近隣アドバタイズによって近隣探索近隣要請要求に応答する機能」だそうです。こいつもスリープの一味のようなので、「無効」を指定します。

RSSキューの最大数



「RSSキューの最大数」 taxman2さんの設定は4です。のんびり屋さんには設定の情報はありません。
「RSS(受信側スケーリング)はTCPの受信制御で複数のCPUコアに処理を分散させる機能。有効にすると複数のコアに処理が分散されます。性能が低いCPUでは有効が良い。CPUに余裕がある場合は無効にして1カ所でまとめて処理する方が良い。」ということなので、性能の低いCPUでもLANチップに負担がかからないように4を設定したということのようです。というわけで、taxman2さんの設定に従い、4にします。

TCPチェックサムオフロード(IPv4/IPv6)、UDPチェックサムオフロード(IPv4/IPv6)



この4項目については全て無効を設定します。
理由は「ipv4チェックサムオフロード」と同じです。

WOLとシャットダウンリンク速度



「WOLとシャットダウンリンク速度」はシステムがスリープ、休止状態そしてシャットダウン状態のNICのリンク速度を意味します。ディフォルトでは上図の通り「10MBPS優先」となっていますが



という具合に「速度低下ではない」を指定します。これも、実質的には無効を指定していることになります。
taxman2さん、のんびり屋さんともに無効の指定です。

ウェイク・オン・パターン・マッチとウェイク・オン・マジック・パケット



この二項目については無効を指定します。理由についてはLAN上のウェークアップのシャットダウンの項を参照して下さい。 また、その次のグリーンイーサネットも無効を指定します。これは省電力機能ですが、音楽を聴くには不要だということです。尚、これら三つのパラメータはディフォルトの状態で有効ですので、ウェークアップLANって一般的な機能なのですかね。

ジャンボフレーム



『イーサネット標準の最大フレームサイズ、1518バイトを超えるフレームサイズのことを「Jumbo(ジャンボ)フレーム」と呼びます。 ジャンボフレームを有効にすると、一度に転送するデータサイズが大きくなり、その回数も少なくなるため、実行データ転送速度(スルー プット)の向上が見込めます。』ということなのですが、音楽再生では求められるはスループットの向上ではなく、データ転送の安定化なので、無効にします。
ディフォルトは無効で(従って設定は不要)、のんびり屋さんには設定の情報はありません。

ネットワークアドレス



ネットワークアドレスはディフォルトの値が空です。そのままで変更は不要です。
のんびり屋さんには設定の情報はありません。
ここを指定するのは特殊な場合なので、ディフォルトのままでOKということだと思います。

フローコントロール



フローコントロール。これものんびり屋さんには設定の情報はありません。ディフォルト値は有効です。

『フローコントロール ノードに信号送出を止めさせて、バッファがあふれないようにする仕組み』。こんなややこしいことをしなくても、『通常、ハブやスイッチなどのネットワーク機器には、ある程度のバッファが用意されているので、処理が追いつかなくなってもパケットやフレームを失うことはない』。
ということで無効を指定します。ご覧の通り、ディフォルト値は有効です。

長くなったので、続きは次回に。

(PC_Audio)   2018/09/08

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JPLAY向けRealtek LANチップのチューニング(1)

以下の内容は欧州JPLAY掲示板のtaxman2さんの書き込みの一部をベースにしています。オリジナルの記事の Realtek net card のチューニングに関する部分ですが、一般的なLANチップでも応用可能だと思います。
僕の環境(Realtek PCIe GBE Family Controller)で試した内容を記述します。オリジナルの記載内容に従いますが、そのままではなく、設定の意味とどう変えたかを書き加えることで、一般的に応用可能な内容となるのではないかと思います。
タイトルを「JPLAY向け」としましたが、ネットワークオーディオ環境でのLANチップを使う場合のチューニングとして有効なはずです。OSもWindowsだけではなくLinuxでも応用可能でしょう。
また、taxman2さんのチューニングはLANチップだけではなくデュアル構成のJPLAY環境全体を対象としていますが、それらの部分は無視します。興味のある方はリンク先を参照して下さい。

ドライバの更新

以降のチューニングバラメータはドライバが最新でないと表示されない項目がいくつかあります。従って、Realtek LANチップのチューニングを始めるまえに、ドライバを最新の状態にすることが必要です。Windowsがディフォルトでインストールするドライバではこれらのバラメータを指定出来ません。

Realtek社のLANドライバの最新版はここ(ご本家)にあります。



上の画面の表の一番上のWindows10用のドライバをダウンロードすればいいです。Globalというリンクをクリックすればダウンロード出来ます。

と書きましたが、この記事のアップロード前に再確認したら、何らかのトラブルでダウンロード出来なくなっているようですね。
とりあえず、こちら(TECHSPOT)ではダウンロード可能なようです。

ドライバのインストールの確実な方法は古いドライバはアンインストールして新しいドライバをインストールすることです。
方法は、まず、デバイスマネージャーを表示させる。表示させる一番簡単な方法は

Windowsメニューのアイコンを右クリック => 画面の上段真ん中あたりにデバイスマネージャーがあるのでクリック 

です。
デバイスマネージャーが表示されたらネットワークアダプターを表示させます。



この状態で Realtek PCIe GbE Family Controller を右クリックすればアンインストールというメニューがボップアップされますので、クリック。あとは指示に従って操作すれば、アンインストールできます。
次に、最新のドライバをインストールします。ダウンロードしたZipファイルを解凍(右クリック、「すべて展開」を実行)。解凍して出来たディレクトリを開き、AutoInst.exeを実行します。あとは指示に従って操作すれば、インストールできます。
以上、GUIをCUIで解説すると冗長になりますが、実際は簡単。猿でも出来るレベルだと思います。

当然、以上の記述はお使いパソコンのLANチップがRealtek PCIe GbE Family Controllerの場合のみ有効です。LANチップの確認方法については次項を参照して下さい。

LANチップのプロパティを表示

ようやく本題に入れます。
先程のデバイスマネジャーの画面でもう一度Realtek PCIe GbE Family Controller を右クリックし、プロバティを選択します。



このような画面出ます。Windowsの場合、Realtek LANチップのチューニングはチップのプロパティ画面の詳細設定で行うことができますが、その前に一つ。画面一番右側の「電源の管理」というタブを選択。



こういう画面が出ますので「電力の節約のために…..」とあるチェックボックスのマークを外します(下の「このデバイスで….」というチェックも自動的に外れます)。よい音で聴こうというのに、電源なんか気にしていられないからですかね(無駄な処理は全て無効にするということだと思います)。




プロパティの詳細設定

以降の、Realtek LANチップのチューニングはプロパティ画面の詳細設定で行います。詳細設定のタブをクリックします。

ご覧のように、最新版にすると、選択項目まで日本語で表示されます。これ、良し悪しですね。例えば「受信と伝送有効」と出てきて、「何のことじゃいな」と悩むことになる。「Rx & Tx Enable」なんですね。「ウーム、そうであったか」とガックリすることになる(^^;;;。

ARP オフロード



「ARP オフロードは、ネットワーク アダプターがコンピューターのスリープ状態を解除せずに IPv4 ARP 要求に応答する機能であり、ARPとは、与えられたIPアドレスからMACアドレスを求めるためのプロトコル」だそうです。つまり、スリープ状態でMACアドレスを教えろといってきたら応答出来る機能ということになります。音楽を聴いている時はスリープ状態という人(^^;;; 以外には無用な機能なので、無効にします。
ここからの解説はこのページの情報(のんびり屋の一言 LAN(realtek)の設定)をもとにしています。このページはオーディオ向けチューニング用に書かれたわけではないのですが、中身はほぼ前述のtaxman2さんのチューニング情報と一致します。要するにLANチューニングオーディオ用かそうでないかの差はほとんど無いということらしい。一致しない部分は後で解説します。このサイトについては、以降、のんびり屋さんと呼ぶことにします。

あと、25項目の設定あるのですが、長くなるので、次回に続くです。

(PC_Audio)   2018/09/01

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グレン・グールド ゴールドベルク変奏曲 コンプリート・レコーディング・セッションズ1955

というタイトルのCDを持っています。内容についてはここに要領よく紹介されています。



このCDの紹介記事がレコード芸術昨年11月号のオーディオ欄(!!!)に掲載されていて、興味を持ち、直後にgetしました。オーディオ欄で紹介されるというのが凄いですね。「実録! 収録現場 『生』体験!」という過激なタイトル。オーディオ欄なのですが、筆者は声楽家の松平敬さん。記事の冒頭の見出し部分を紹介すると
『なんと「すべてのテイク」なのである。1955年、グレン・グールドとコロンビア・レコードが ゴールドベルク変奏曲を制作した際に収録されたその「すべて」。それらが、保管されていた関係記録書類や資料、現物のテープなどの写真が掲載された280ページのハードカバーの別冊解説書とともに、5kgもの重量のボックスセットに収められた。・・・』
5kgは重いです。ブックレットをもちながら聴いていると手がしびれます(^^;;;。

もう少し上記記事から引用します。
『多い時には15テイク以上繰り返される。同じ変奏のセッション録音が続く音源をCD5枚分聴き通すにはかなりの根気が必要であり、必ずしも収録されている順序に聴く必要もないののだが、まずは、この順番通りに全てのセッションを聴き、最後に全曲の完成版を聴くことをお勧めしたい。各変奏の演奏の集中力が高まってパーツごとに完成していく過程をすべて聞いた後に、完成版を聴くことで、バラバラに思われていたパズルのピーツが組み合わされ、グールドの脳内にあった壮大な設計図が具現化される過程を生々しく体験できるからだ。』
まさに、録音から60年後にグールド が自分の構想を実現する場面にリアルに立ち会うことが出来ます。録音が残っていたことによってこれが実現できたという意味では、この録音評が音楽欄ではなくオーディオ欄に掲載されたのも、むべなるかなですね。ブックレットに掲載された各種ドキュメントと合わせて試聴すると、ほんとに「実録! 収録現場 『生』体験!」という感じになります。

面白いのは、引用した部分に書かれているように、各曲のテイク共にだんだんと完成度が上がり、グールドが思い描いていた水準に達すると次の曲のテイクに移っていること。この点は、今年のレコード芸術6月号で宮沢淳一さんも指摘しています。 『もうひとつの新事実は、セッションの進行と編集作業が意外に保守的であったことだ。つまり、録音はアリアに始まり、30の変奏をほぼ番号順に進行したこと、編集作業は、変奏の前半と後半の接ぎ合わせが数回行われた程度であって、変奏の半数以上の17変奏では通しのファイナル・テイクが採用されていたのだ。生前グールドは、スタジオではさまざまな解釈のテイクを録り、セッションのあとで初めてそれを選んだり、1曲ですら複数の異なる解釈のテイクを合成するのが日常的営みであるかのごとく喧伝していた。しかしデビュー版の編集は穏当であった。』
宮沢さんの記事はちゃんと(?) 音楽欄で取り扱われています。まあ「レコード誕生物語」という連載の6回目分なので、これは当然ですかね。ただ、レコード芸術がこの特殊なCDアルバムに結構こだわっているのは立派な態度だと思います。

ところで、「30の変奏をほぼ番号順に進行」とありますが、添付資料を丁寧に読むと多少の入れ換えがあることが分かります。CDをNASに取り込み、プレイリストでトラックを指定し、演奏させる方法で、実際に収録された順番にして聴いてみることができます。順番が複数のCDにまたがっているので、CDプレーヤの曲順指定では出来ません。バソコンによる再生だから出来る技となります。オリジナルの収録テープにあるテイク順番に戻すことになります。これで聴くと、完全に 1955年の4日間を疑似体験でき、とても面白いです。

プレイリストの編集は前回紹介した playlist editor を使えば簡単にできます。ここでは playlist editor で出力された結果を、汎用に使えるよう、普通のエディターを使って編集した内容を貼り付けましょう。

その前に曲順のCDのテイクの構成です。

cd一枚目(d1)
Aria Take 1~6, Variation 1 Take 1~3 Remake Take 1~13, Variation 2 Take 1~13, Variation 3 Take 1~3, Variation 4 Take 1~10, Variation 5 Take 1~9
cd二枚目(d2)
Variation 6 Take 1~16, Variation 7 Take 1~10, Variation 8 Take 1~10, Variation 10 Take 1~2, Variation 11 Take 1~8
cd三枚目(d3)
Variation 12 Take 1~18, Variation 13 Take 1~5, Variation 14 Take 1~2, Variation 15 Take 1~6, Variation 16 Take 1~2 Insert Take 1~3 , Variation 17 Take 1~4 Insert Take 1~5
cd四枚目(d4)
01-_ Variation 18 Take 1~11, Variation 19 Take 1~5, Variation 20 Take 1~4, Variation 21 Take 1~4, Variation 22 Take 1~4, Variation 22 Insert 1, Variation 23 Take 1~11 Remake Take 1~3, Variation 24 Take 1~10 Insert 1 Take 1~4 Take 11~1
cd五枚目(d5)
Variation 25 Take 1~2, Variation 26 Take 1~3 Insert 1 Take 1 Take 4~5, Variation 27 Take 1~4, Variation 28 Take 1~4, Variation 29 Take 1, Variation 30 Take 1, Gould about Quodlibet, Improvisation Take 2~7, Aria Remake Take 1~11


次にタイトル名にいて補足しておきます。
ファイル名は AP(AudioPhile) Linux で取り込んだタイトル名をベースに付けられています(多少手修正している部分はあります)。サフィックスの意味は解説書に準じ、以下の通りです。

blank = complete "run through" of track 
b = breakdown 
B = breakdown after a long while 
' = false start 
" = repeated false start 

なお、タイトル名(ファイル名)はDAPHILEで取り込んだ時にfree db情報に基づき自動的に作成されたものですが、一部編集しています。

それではオリジナルテープの収録順のプレイリストです。
まず、1955年6月10日。

#EXTM3U
#EXTINF: 6/10/1955
d1\[01] Aria Take 1 [Reel 1].flac
d1\[02] Aria Take 2 [Reel 1].flac
d1\[03] Aria Take 3 ['] [Reel 1].flac
d1\[04] Aria Take 4 [Reel 1].flac
d1\[05] Aria Take 5 [Reel 1].flac
d1\[06] Aria Take 6 [Reel 1].flac

d1\[07] Variation 1 Take 1 [Reel 1].flac
d1\[08] Variation 1 Take 2 (B) [Reel 1].flac
d1\[09] Variation 1 Take 3 (approved Take) [Reel 1].flac

d1\[24] Variation 2 Take 1 (b) [Reel 1].flac
d1\[25] Variation 2 Take 2 [Reel 1].flac
d1\[26] Variation 2 Take 2[A] (B) [Reel 1].flac
d1\[27] Variation 2 Take 3 [Reel 1].flac
d1\[28] Variation 2 Take 4 (B) [Reel 1].flac
d1\[29] Variation 2 Take 5 [Reel 1].flac
d1\[30] Variation 2 Take 6 [Reel 1].flac
d1\[31] Variation 2 Take 7 (B) [Reel 1].flac
d1\[32] Variation 2 Take 8 [Reel 1].flac
d1\[33] Variation 2 Take 9 [B] [Reel 1].flac
d1\[34] Variation 2 [Take 9A] [Reel 1].flac
d1\[35] Variation 2 Take 10 [Reel 1].flac
d1\[36] Variation 2 Take 11 (B) [Reel 1].flac
d1\[37] Variation 2 Take 11A (B) [Reel 1].flac
d1\[38] Variation 2 Take 11B (') [Reel 1].flac
d1\[39] Variation 2 Take 12 (B) [Reel 1].flac
d1\[40] Variation 2 Take 12A [Reel 1].flac
d1\[41] Variation 2 Take 13 (approved Take) [Reel 1].flac

d1\[42] Variation 3 Take 1 [Reel 2].flac
d1\[43] Variation 3 Take 2 (B) [Reel 2].flac
d1\[44] Variation 3 Take 2A [Reel 2].flac
d1\[45] Variation 3 Take 3 (approved Take) [Reel 2].flac

d1\[46] Variation 4 Take 1 (b) [Reel 2].flac
d1\[47] Variation 4 Take 1A (B) [Reel 2].flac
d1\[48] Variation 4 Take 1B (B) [Reel 2].flac
d1\[49] Variation 4 Take 2 (') [Reel 2].flac
d1\[50] Variation 4 Take 3 [Reel 2].flac
d1\[51] Variation 4 Take 4 [Reel 2].flac
d1\[52] Variation 4 Take 5 (') [Reel 2].flac
d1\[53] Variation 4 Take 6 [Reel 2] (b).flac
d1\[54] Variation 4 Take 6A [Reel 2].flac
d1\[55] Variation 4 Take 7 (B) [Reel 2].flac
d1\[56] Variation 4 Take 8 (B) [Reel 2].flac
d1\[57] Variation 4 Take 8A [Reel 2].flac
d1\[58] Variation 4 Take 9 (approved Take) [Reel 2].flac
d1\[59] Variation 4 Take 10 (''B) [Reel 2].flac

d1\[60] Variation 5 Take 1 [Reel 2].flac
d1\[61] Variation 5 Take 2 ('B) [Reel 2].flac
d1\[62] Variation 5 Take 3 (approved Take) [Reel 2].flac
d1\[63] Variation 5 Take 4 (B) [Reel 2].flac
d1\[64] Variation 5 Take 5 (B) [Reel 2].flac
d1\[65] Variation 5 Take 6 [Reel 2].flac
d1\[66] Variation 5 Take 7 [B] [Reel 2].flac

d2\01-_ Variation 6 Take 1 [Reel 2].wav
d2\02-_ Variation 6 Take 2 ('') [Reel 2].wav
d2\03-_ Variation 6 Take 3 [Reel 2].wav
d2\04-_ Variation 6 Take 4 (' [']) [Reel 2].wav
d2\05-_ Variation 6 Take 5 (B) [Reel 2].wav
d2\06-_ Variation 6 Take 6 [] [Reel 2].wav
d2\07-_ Variation 6 Take 7 [Reel 2].wav
d2\08-_ Variation 6 Take 8 (b) [Reel 2].wav
d2\09-_ Variation 6 Take 9 [B] [Reel 2].wav
d2\10-_ Variation 6 Take 10 (') [Reel 2].wav
d2\11-_ Variation 6 Take 11 [b] [Reel 2].wav
d2\12-_ Variation 6 [Take 11A] ['] [Reel 2].wav
d2\13-_ Variation 6 Take 12 [] [Reel 2].wav
d2\14-_ Variation 6 Take 13 (') [B] [Reel 2].wav
d2\15-_ Variation 6 Take 14 [Reel 2].wav
d2\16-_ Variation 6 Take 15 [Reel 2].wav
d2\17-_ Variation 6 Take 16 [Reel 3].wav

d1\[67] Variation 5 Take 8 (') [B] [Reel 3].flac
d1\[68] Variation 5 Take 9 (B) (approved Take) [Reel 3].flac

d2\18-_ Variation 7 Take 1 (B) [Reel 3].wav
d2\19-_ Variation 7 Take 1A [Reel 3].wav
d2\20-_ Variation 7 Take 2 (B) [Reel 3].wav
d2\21-_ Variation 7 Take 3 [B] [Reel 3].wav
d2\22-_ Variation 7 Take 3A [b] [Reel 3].wav
d2\23-_ Variation 7 Take 4 [Reel 3].wav
d2\24-_ Variation 7 Take 5 [Reel 3].wav

d2\35-_ Variation 8 Take 1 [Reel 3].wav

d2\38-_ Variation 9 Take 1 (B) [Reel 3].wav
d2\39-_ Variation 9 Take 2 [Reel 3].wav
d2\40-_ Variation 9 Take 3 (B) [Reel 3].wav
d2\41-_ Variation 9 Take 4 (') [Reel 3].wav
d2\42-_ Variation 9 Take 5 [Reel 3].wav
d2\43-_ Variation 9 Take 6 [Reel 3].wav
d2\44-_ Variation 9 Take 7 ['] [Reel 3].wav
d2\45-_ Variation 9 Take 8 (') [Reel 3].wav
d2\46-_ Variation 9 Take 9 [Reel 3].wav
d2\47-_ Variation 9 Take 10 (B) [Reel 3].wav

d2\36-_ Variation 8 Take 2 [Reel 3].wav
d2\37-_ Variation 8 Take 3 [Reel 3].wav

d2\48-_ Variation 10 Take 1 [Reel 3].wav
d2\49-_ Variation 10 Take 2 [Reel 3].wav

d2\50-_ Variation 11 Take 1 [''] [Reel 3].wav
d2\51-_ Variation 11 Take 2 [Reel 3].wav
d2\52-_ Variation 11 Take 3 [B] [Reel 3].wav
d2\53-_ Variation 11 Take 3A (B) [Reel 3].wav
d2\54-_ Variation 11 Take 3B (B) [Reel 3].wav
d2\55-_ Variation 11 Take 3C (B) [Reel 3].wav
d2\56-_ Variation 11 Take 4 [Reel 3].wav

d3\01-_ Variation 12 Take 1 [Reel 4].wav
d3\02-_ Variation 12 Take 2 (B) [Reel 4].wav
d3\03-_ Variation 12 Take 2A [Reel 4].wav
d3\04-_ Variation 12 Take 3 (B) [Reel 4].wav
d3\05-_ Variation 12 Take 4 (B) [Reel 4].wav
d3\06-_ Variation 12 Take 5 (B) [Reel 4].wav
d3\07-_ Variation 12 Take 6 [] [Reel 4].wav
d3\08-_ Variation 12 Take 7 [b] [Reel 4].wav
d3\09-_ Variation 12 [Take 8 [B]] [Reel 4].wav
d3\10-_ Variation 12 Take 9 (B) [Reel 4].wav
d3\11-_ Variation 12 Take 10 (2nd half only) [Reel 4].wav

d2\57-_ Variation 11 Take 5 [Reel 4].wav
d2\58-_ Variation 11 Take 6 [not recorded] [Reel 4].wav
d2\59-_ Variation 11 Take 7 [''] [Reel 4].wav
d2\60-_ Variation 11 Take 8 [Reel 4].wav

初日のこの日は全体の1/3位の曲を収録されています。ほぼ曲順通り進行していますが、最初のアリアは、結局、最終日にもう一度取り直しし、そちらのテイクから approved Take がとられています。
次に二日目

#EXTINF:--------------------------------------------
#EXTINF: 6/14/1955
d3\12-_ Variation 12 Take 11-approved_Take [Reel 4].wav
d3\13-_ Variation 12 Take 12 (') [Reel 4].wav
d3\14-_ Variation 12 Take 13 (B) [Reel 4].wav
d3\15-_ Variation 12 Take 14 ['] [Reel 4].wav
d3\16-_ Variation 12 Take 15 (''' B) [Reel 4].wav
d3\17-_ Variation 12 Take 16 [Reel 4].wav

d3\20-_ Variation 13 Take 1 [Reel 4].wav
d3\21-_ Variation 13 Take 2 (2nd half F.S.) [Reel 4].wav
d3\22-_ Variation 13 Take 3 [Reel 4].wav

d3\18-_ Variation 12 Take 17 [Reel 5].wav
d3\19-_ Variation 12 Take 18 [Reel 5].wav

d3\23-_ Variation 13 Take 4 [B] [Reel 5].wav
d3\24-_ Variation 13 Take 5-approved_Take [Reel 5].wav

d3\25-_ Variation 14 Take 1 ['] [Reel 5].wav
d3\26-_ Variation 14 Take 2-approved_Take [Reel 5].wav

d3\27-_ Variation 15 Take 1 [Reel 5].wav
d3\28-_ Variation 15 Take 2 [Reel 5].wav
d3\29-_ Variation 15 Take 3 (B) [Reel 5].wav
d3\30-_ Variation 15 Take 4 [Reel 5].wav
d3\31-_ Variation 15 Take 5-approved_Take [Reel 5].wav
d3\32-_ Variation 15 Take 6 (B) [Reel 5].wav

d3\33-_ Variation 16 Take 1 [Reel 5].wav
d3\34-_ Variation 16 Take 2 [Reel 5].wav
d3\35-_ Variation 16 Insert 1 Take 1 [Reel 5].wav
d3\36-_ Variation 16 Insert 1 Take 2 [Reel 5].wav
d3\37-_ Variation 16 Insert 1 Take 3-approved_Take [Reel 5].wav

d3\38-_ Variation 17 Take 1 (B) [Reel 5].wav
d3\39-_ Variation 17 Take 2 [Reel 5].wav
d3\40-_ Variation 17 Take 3 (B) [Reel 5].wav
d3\41-_ Variation 17 Take 4 [Reel 5].wav
d3\42-_ Variation 17 Insert 1 Take 1 [Reel 6].wav
d3\43-_ Variation 17 Insert 1 Take 2 ['''] [Reel 6].wav
d3\44-_ Variation 17 Insert 1 Take 3 (B) [Reel 6].wav
d3\45-_ Variation 17 Insert 1 Take 4 [Reel 6].wav
d3\46-_ Variation 17 Insert 1 Take 5-approved_Take [Reel 6].wav

d4\01-_ Variation 18 Take 1 [Reel 6].wav
d4\02-_ Variation 18 Take 2 (B) [Reel 6].wav
d4\03-_ Variation 18 Take 2A [Reel 6].wav
d4\04-_ Variation 18 Take 3 [Reel 6].wav
d4\05-_ Variation 18 Take 4 [Reel 6].wav
d4\06-_ Variation 18 Take 5 [Reel 6].wav
d4\07-_ Variation 18 Take 6 ['] [Reel 6].wav
d4\08-_ Variation 18 Take 7 [Reel 6].wav
d4\09-_ Variation 18 Take 8 [Reel 6].wav
d4\10-_ Variation 18 Take 9 ['B] [Reel 6].wav
d4\11-_ Variation 18 Take 10 (' ['] B) [Reel 6].wav
d4\12-_ Variation 18 Take 11 [Reel 6].wav

d4\13-_ Variation 19 Take 1 (') [Reel 6].wav
d4\14-_ Variation 19 Take 2 (b) [Reel 6].wav
d4\15-_ Variation 19 Take 2A [Reel 6].wav
d4\16-_ Variation 19 Take 3 [Reel 6].wav
d4\17-_ Variation 19 Take 4 ['] (B) [Reel 6].wav
d4\18-_ Variation 19 Take 4A ['] [Reel 6].wav
d4\19-_ Variation 19 Take 5 [Reel 6].wav

d4\20-_ Variation 20 Take 1 [B] [Reel 6].wav
d4\21-_ Variation 20 Take 1A [announced] [Reel 6].wav
d4\22-_ Variation 20 Take 2 (') [Reel 6].wav
d4\23-_ Variation 20 Take 3 ['] [Reel 6].wav
d4\24-_ Variation 20 Take 4 ('' [']) [Reel 6].wav

d4\25-_ Variation 21 Take 1 [Reel 6].wav
d4\26-_ Variation 21 Take 2 [Reel 6].wav
d4\27-_ Variation 21 Take 3 [Reel 6].wav
d4\28-_ Variation 21 Insert 1 Take 1 [Reel 6].wav
d4\29-_ Variation 21 Insert 1 Take 2 ('') [Reel 6].wav
d4\30-_ Variation 21 Take 4 [Reel 7].wav

d4\33-_ Variation 22 Take 1 [Reel 7].wav
d4\34-_ Variation 22 Insert 1 Take 1 (2nd half) [Reel 7].wav
d4\35-_ Variation 22 Take 2 [Reel 7].wav
d4\36-_ Variation 22 Take 3 [Reel 7].wav

d4\31-_ Variation 21 Take 5 (') [Reel 7].wav
d4\32-_ Variation 21 Take 6 [Reel 7].wav

d4\37-_ Variation 22 Take 4 [Reel 7].wav

d4\38-_ Variation 23 Take 1 [Reel 7].wav
d4\39-_ Variation 23 Take 2 [Reel 7].wav
d4\40-_ Variation 23 Take 3 [Reel 7].wav

d4\54-_ Variation 24 Take 1 [Reel 7].wav
d4\55-_ Variation 24 Take 2 (B) [Reel 7].wav
d4\56-_ Variation 24 Take 2A [Reel 7].wav
d4\57-_ Variation 24 Take 3 [Reel 7].wav
d4\58-_ Variation 24 Take 4 [Reel 7].wav
d4\59-_ Variation 24 Take 5 (B) [Reel 7].wav
d4\60-_ Variation 24 Take 6 [Reel 7].wav
d4\61-_ Variation 24 Take 7 [Reel 7].wav
d4\62-_ Variation 24 Take 8 [Reel 7].wav
d4\63-_ Variation 24 Take 9 [Reel 7].wav
d4\64-_ Variation 24 Take 10 [Reel 7].wav
d4\65-_ Variation 24 Insert 1 Take 1 (B) [Reel 7].wav
d4\66-_ Variation 24 Insert 1 Take 2 [Reel 7].wav
d4\67-_ Variation 24 Insert 1 Take 3 (B) [Reel 7].wav
d4\68-_ Variation 24 Insert 1 Take 4 (B) [Reel 7].wav
d4\69-_ Variation 24 Take 11 [Reel 7].wav
d4\70-_ Variation 24 Take 12 [Reel 7].wav

この日で24変奏まで収録されています。従って、全体の80%が最初の二日間で曲順に一気に収録されたことが分かります。
残りの二日間で、残された6曲の変奏曲とアリアを録音されているわけですが、それ以外にかなりの部分が最初の二日間の収録テイクのリメークとなっています。

#EXTINF: --------------------------------------------
#EXTINF: 6/15/1955
d4\41-_ Variation 23 Take 4 (b) [Reel 8].wav
d4\42-_ Variation 23 Take 4A [Reel 8].wav
d4\43-_ Variation 23 Take 5 [B] [Reel 8].wav
d4\44-_ Variation 23 Take 6 [Reel 8].wav

d5\01-_ Variation 25 Take 1 [Reel 8].wav
d5\02-_ Variation 25 Take 2 (B) [Reel 8].wav
d5\03-_ Variation 26 Take 1 [Reel 8].wav
d5\04-_ Variation 26 Take 2 (') [Reel 8].wav
d5\05-_ Variation 26 Take 3 (B) [Reel 8].wav
d5\06-_ Variation 26 Take 3[A] [Reel 8].wav
d5\07-_ Variation 26 Insert 1 Take 1 [Reel 8].wav
d5\08-_ Variation 26 Take 4 [Reel 8].wav

d4\45-_ Variation 23 Take 7 ['] [Reel 8].wav
d4\46-_ Variation 23 Take 8 (B) [Reel 8].wav
d4\47-_ Variation 23 Take 9 [Reel 8].wav

d5\09-_ Variation 26 Take 5 [Reel 8].wav

d4\48-_ Variation 23 Take 10 [Reel 8].wav
d4\49-_ Variation 23 Take 11 [Reel 8].wav

この日は随分収録したテイクが少ないですね。25変奏から27変奏まで。その間に23番の取り直しが入ります。23番は4日目もリメークされていますから、この曲の収録に随分こだわっていたのが分かり、興味深いです。
最終日。

#EXTINF: --------------------------------------------
#EXTINF: 6/16/1955
d5\10-_ Variation 27 Take 1 [Reel 9].wav
d5\11-_ Variation 27 Take 2 [Reel 9].wav
d5\12-_ Variation 27 Take 3 [Reel 9].wav
d5\13-_ Variation 27 Take 4 [Reel 9].wav

d5\15-_ Variation 28 Take 1 [Reel 9].wav
d5\16-_ Variation 28 Take 2 [Reel 9].wav

d5\14-_ Variation 27 Take 4[A] [Reel 9].wav

d5\19-_ Variation 29 Take 1 [Reel 9].wav

d5\20-_ Variation 30 Take 1 [announced] [Reel 9].wav

d5\28-_ Aria Remake Take 1 [Reel 9].wav
d5\29-_ Aria Remake Take 2 [Reel 9].wav
d5\30-_ Aria Remake Take 3 [Reel 9].wav
d5\31-_ Aria Remake Take 4 [Reel 9].wav
d5\32-_ Aria Remake Take 5 [] [B] [Reel 9].wav
d5\33-_ Aria Remake Take 6 [announced] [''] [Reel 9].wav
d5\34-_ Aria Remake Take 7 [Reel 9].wav
d5\35-_ Aria Remake Take 8 [Reel 9].wav

d5\21-_ Gould about Quodlibet, Improvisation [Reel 9].wav

d5\22-_ Variation 30 Take 2 (B) [Reel 10].wav
d5\23-_ Variation 30 Take 3 [] [Reel 10].wav
d5\24-_ Variation 30 Take 4 (B) [Reel 10].wav
d5\25-_ Variation 30 Take 5 [announced] [B] [Reel 10].wav
d5\26-_ Variation 30 Take 6 [Reel 10].wav
d5\27-_ Variation 30 Take 7 [Reel 10].wav

d2\25-_ Variation 7 Remake Take 1 [Reel 10].wav
d2\26-_ Variation 7 Remake Take 2 [Reel 10].wav
d2\27-_ Variation 7 Remake Take 3 (B) [Reel 10].wav
d2\28-_ Variation 7 Remake Take 4 [Reel 10].wav
d2\29-_ Variation 7 Remake Take 5 [Reel 10].wav
d2\30-_ Variation 7 Remake Take 6 [B] [Reel 10].wav
d2\31-_ Variation 7 Remake Take 7 [Reel 10].wav
d2\32-_ Variation 7 Remake Take 8 [Reel 10].wav
d2\33-_ Variation 7 Remake Take 9 (B) [Reel 10].wav
d2\34-_ Variation 7 Remake Take 10 or 9A [Reel 10].wav

d4\50-_ Variation 23 Remake Take 1 (B) [Reel 10].wav
d4\51-_ Variation 23 Remake Take 1A [Reel 10].wav
d4\52-_ Variation 23 Remake Take 2 (''') [Reel 10].wav
d4\53-_ Variation 23 Remake Take 3 [Reel 10].wav

d1\[10] Variation 1 Remake Take 1 (B) [Reel 10].flac
d1\[11] Variation 1 Remake Take 2 (B) [Reel 10].flac
d1\[12] Variation 1 Remake Take 3 (B) [Reel 10].flac
d1\[13] Variation 1 Remake Take 4 (B) [Reel 10].flac

d5\17-_ Variation 28 Take 3 (B) [Reel 10].wav
d5\18-_ Variation 28 Take 4 (B) [Reel 10].wav

d1\[14] Variation 1 Remake Take 5 (B) [Reel 10].flac
d1\[15] Variation 1 Remake Take 6 ('B) [Reel 10].flac
d1\[16] Variation 1 Remake Take 7 [Reel 10].flac
d1\[17] Variation 1 Remake Take 8 [Reel 10].flac
d1\[18] Variation 1 Remake Take 9 [B] [Reel 10].flac
d1\[19] Variation 1 Remake [Take 9A] [Reel 10].flac
d1\[20] Variation 1 Remake Take 10 [Reel 10].flac
d1\[21] Variation 1 Remake Take 11 [Reel 10].flac
d1\[22] Variation 1 Remake Take 12 (') [Reel 10].flac
d1\[23] Variation 1 Remake Take 13 (B) [Reel 10].flac

d5\36-_ Aria Remake Take 9 (B) [Reel 10].wav
d5\37-_ Aria Remake Take 10 [B] [Reel 10].wav
d5\38-_ Aria Remake [Take 11] (announced Take 297) [Reel 10].wav
d5\39-_ Aria Remake [Take 11A] (announced Take 11) [Reel 10].wav

最終日は残りの曲の収録日だったわけですが、かなりの部分は以前のテイクのリメークが占めています。
面白いのは1番の変奏曲。リメークを13回も繰り返したわけですが、最終的に取られたテイクは初日の3回目のテイクです。いろいろやってみたけど、結局、最初のやつが勢いがあってよかったということなのでしょう。
こんどは、CDの順番で変奏曲1番を通して聴くと、このあたりの事情がよく分かって面白いです。

p.s. 冒頭のジャケット写真はマイクロソフトのバノラマ写真を合成するソフト(MS ICE)を使って、スキャンした部分画像を編集したものです。やり方はここ(LPジャケットをA4スキャナで取り込む)にあります。

(music)   2018/08/11

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