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八百長

八百屋とどういう関係があるのかという議論になり、辞書(新明解)で調べてみました。

八百長
「もと八百屋の長兵衛が碁敵であるすもうの年寄との勝ち負けを巧みに調整したことから」、すもう・試合などで前もって打ち合わせておいて、うわべだけ勝負を争うこと

だそうです。
なるほど、相撲に関連する語源だったのですね。「趣味の碁でやっていればよかったのに、本業のお相撲でやっちゃったものだから、大騒ぎになっているわけね」と納得。
しかし、さすがに辞書の定義は正確ですねぇ。「前もって打ち合わせておいて」とは、パーフェクトだなぁ。画竜点睛を欠くのは「メールなどにより」と付け加えることを忘れたことですかね。現実が編纂者の予測を超えていたとうことかしら。

(others)   2011/02/03

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不条理でシュールな世界

前回の書き込みのbluetooth接続ですが、Voyage MPD では一定時間入力がなかったり、再起動したりするとネゴシエーションが切れてしまうようですね。再接続すればいいのですが、そのためには有線で普通のキーボードを繋いでおく必要があります。これは、せっかくワイヤレス化にしたのに、結局、ワイヤは残しておく必要があるということになります。「不条理」な世界だなぁ(^^;;;。

再起動時に強制的に接続する方法はあるようですが、どうも僕のハードは自動接続に対応していないようで、駄目でした。

諦めて、ドングルをパソコン部屋のWindows機に繋ぎ、PuTTYを立ち上げておいて、居間に戻り、ワイヤレステンキーボードで操作するという方法に変更しました。Windows 7 だと、切断されても何回かキーボードのキーを押すことで簡単に再接続できるので、問題はなさそうです。

Bluetooth機器の Windows 7 接続は全てGUI操作で出来て、簡単です。サルでも分かるというレベルですね。さすがによく出来ています。
Windows下で、テンキーのキーコードをmpcコマンドに変換するのに、AutoIt! というソフトを使っています。スクリプトの内容は以下の通り。

HotKeySet("{ESC}", "Terminate")
HotKeySet("{NUMPADDIV}", "Skey")
HotKeySet("{NUMPADMULT}", "Akey")
HotKeySet("{NUMPADSUB}", "Mkey")
HotKeySet("{NUMPADADD}", "Pkey")
HotKeySet("{NUMPADDOT}", "Dkey")

While 1
    ToolTip("/(<) *(>) -(stop) +(play/pause) .(Select) ESC", 0,0)
    Sleep(100)
WEnd

Func Terminate()
    ToolTip("")
    Exit(1)
EndFunc

Func Skey()
	WinActivate("[CLASS:PuTTY]", "")
	Send("mpc prev{ENTER}")
EndFunc

Func Akey()
	WinActivate("[CLASS:PuTTY]", "")
	Send("mpc next{ENTER}")
EndFunc

Func Mkey()
	WinActivate("[CLASS:PuTTY]", "")
	Send("mpc stop{ENTER}")
EndFunc

Func Pkey()
	WinActivate("[CLASS:PuTTY]", "")
	Send("mpcplay{ENTER}")
EndFunc

Func Dkey()
	WinActivate("[CLASS:PuTTY]", "")
	Send("mpc play ")
EndFunc

AutoIt! はWindowsの操作を自動化するのに大変便利なツールですが、日本ではあまり知名度が高くないのは、不思議ですね。ご存じない方はグーグル大王を参照。
シンプルなスクリプトなので、解説不要と思いますが、テンキーのキー割り込みを取得し、コマンドに変換し、PuTTYに送りこんでいるということです(おサルさんに「コメントが全くないのはヒドイね」といわれそうだなぁ^^;;;)。

という次第で、この方法に変えました。
手元のキーボードから目の前のパソコンを、隣の部屋のパソコンを使い、無線と有線を組み合わせてデータを送り、操作するということになり、とても「シュール」世界ですねぇ(^^;;;。

bluetooth 関連のモジュールは

apt-get remove bluetooth bluez-compat bluez-utils

しちゃいました。

(PC_Audio)   2011/01/28

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Voyage MPDの使い方(13)

今回は Bluethoth 接続のテンキーボードを使って、Voyage MPDをコントロールするという話題です。
右側のアフィリエート表示させているのマイクロソフト社製のキーボードはBluethoth 接続なのですが、パソコン部屋のWindows7用に使っています。このキーボードはテンキーボードとセットになっているのですが、僕はテンキーを使うような作業はしていないので、埃をかぶっていました。
これを復活させて、Voyage MPD のコントロール用に使おうという“大”作戦。GRUBとは違って、リスクはないけど、CUIのLinuxの世界で、Bluethothとテンキーというマイナーな組み合わせをどう使うかというお話。読む人いるのかね(^^;;。まあ、情報集めに結構苦労したので、備忘録メモです。

「テンキーでMPDをコントロールする」は別にテンキーでなくてもキーコードとコマンドの対応があっていれば OKですから、「ちょっとポーズさせたいとか、次の曲にスキップ」という時に、いちいち別のパソコンを操作するのは面倒という方にもおすすめです。

Bluethoth接続

基本的にここここの情報をベースにしました。

以下の三つのパッケージをインストール。インストールは日本のサーバを指定して行います(Voyage MPD インストールの全操作解説(2)を参照)。
まず、bluetooth本体のインストール。

root@voyage:~# apt-get install bluetooth
Reading state information... Done
・・・
The following extra packages will be installed:
  bluez libbluetooth3 libcap-ng0
Suggested packages:
  python-gobject python-dbus
Recommended packages:
  bluez-alsa bluez-cups bluez-gstreamer
The following NEW packages will be installed:
  bluetooth bluez libbluetooth3 libcap-ng0
0 upgraded, 4 newly installed, 0 to remove and 0 not upgraded.
Need to get 563 kB of archives.
After this operation, 1,679 kB of additional disk space will be used.
Do you want to continue [Y/n]? y

1.6MB。結構大きいですね。y と応答。

[Connecting to ftp.jp.debian.org]
・・・
Get:4 http://ftp.jp.debian.org/debian/ squeeze/main bluetooth all 4.66-3 [29.0 kB]
・・・
 libbluetooth3 
(.../libbluetooth3_4.66-3_i386.deb ) libbluetooth3 ...
 libcap-ng0 
(.../libcap-ng0_0.6.4-1_i386.deb ) libcap-ng0 ...
 bluez 
(.../archives/bluez_4.66-3_i386.deb ) bluez ...
 bluetooth 
(.../bluetooth_4.66-3_all.deb ) bluetooth ...
libbluetooth3 (4.66-3)  ...
libcap-ng0 (0.6.4-1)  ...
bluez (4.66-3)  ...
Creating device nodes ...
Reloading system message bus config...done.
Starting bluetooth: bluetoothd.
bluetooth (4.66-3)  ...

bluetooth は実行されたようです。
次にキーボードを接続用のパッケージ(bluez-compat)をインストール。

root@voyage:~# apt-get install bluez-compat 
・・・
The following NEW packages will be installed:
  bluez-compat
0 upgraded, 1 newly installed, 0 to remove and 0 not upgraded.
Need to get 80.3 kB of archives.
After this operation, 213 kB of additional disk space will be used.
Get:1 http://ftp.jp.debian.org/debian/ squeeze/main bluez-compat i386 4.66-3 [80.3 kB]
・・・
bluez-compat (4.66-3)  ...

最後にこれは必要かどうかよく分からないのですが、ユーティリティ(bluez-utils)をインストール。

root@voyage:~# apt-get install bluez-utils
Reading state information... Done
・・・
The following extra packages will be installed:
  bluetooth
Recommended packages:
  bluez-alsa bluez-cups bluez-gstreamer
The following NEW packages will be installed:
  bluetooth bluez-utils
0 upgraded, 2 newly installed, 0 to remove and 0 not upgraded.
Need to get 0 B/58.1 kB of archives.
After this operation, 168 kB of additional disk space will be used.
Do you want to continue [Y/n]? y

bluetooth本体はすでに導入済なので無視されることになると思いますが、よく分からない。まあ、問題なかろうと考え、y で実行。

・・・
( ...  20799 )
(.../bluetooth_4.66-3_all.deb ) bluetooth ...
 bluez-utils 
(.../bluez-utils_4.66-3_all.deb ) bluez-utils ...
bluetooth (4.66-3)  ...
bluez-utils (4.66-3)  ...

bluetooth が動いているか確認。

root@voyage:~# /etc/init.d/bluetooth status
bluetooth is running.

ドングルが認識されているか確認。

root@voyage:~# hcitool dev
Devices:
hci0 00:nn:nn:nn:nn:nn

nn:nn:nn:nn:nn は16進数値。
試しにスキャンしてみる(テンキーの電源を入れ、認識ボタンを押す)。

root@voyage:~# hcitool scan
Scanning ...
00:nn:nn:nn:nn:nn Microsoft Bluetooth Number Pad

接続させる(テンキーの電源を入れ直し、認識ボタンを押す)。

root@voyage:~# hidd --search
Searching ...
Connecting to device 00:nn:nn:nn:nn:nn

めでたく接続されました。

テンキーボードでMPDをコントロールする

これは僕が使っているテンキーの写真なのですが、リモコンにできそうだと思いませんか。
Voyage MPD の操作用のプログラム mpc のコマンドで曲の再生に関連するものは以下の通り。

mpc play
mpc next
mpc prev
mpc pause
mpc stop
mpc play nn(number)

nextを「*」、prevを「/」、stopを「-」、pauseとplayは組み合わせて「+」、play numberは「.」で指定し、数値を入力、改行して出来そうですね。

「pauseとplayは組み合わせ」は以下の簡単なシェルスクリプリトで対応します。

02/07 追記 シンさんからの情報で「mpc toggle」でpauseとplayは組み合わせが出来ると分かりました。
これを利用すれば、以下のスクリプトは不要です。

if mpc status | grep 'playing'
then
  mpc pause
else
  mpc play
fi

要するに、MPDが実行中かどうか調べ、実行中なら pause、そうでなければ play させているわけです。
テンキーのキーコードと各コマンドの対応付けは showkey と Loadkeys を使います(showkey、LoadkeysについてはVoyage MPDの使い方(4)を参照して下さい)。

具体的な操作方法は

root@voyage:~# emacs /usr/bin/mpcplay

シェルスクリプリト mpcplayを新規に作成。上記の内容を書き込み、保存します。

02/07 追記
ここまでが不要となります。
次に

root@voyage:~# emacs /etc/mykey

mykeyを作成または更新。以下を書き込みます。

string F78 = "mpcplay\n"
keycode 78 = F78
string F74 = "mpc stop\n"
keycode 74 = F74
string F98 = "mpc prev\n"
keycode 98 = F98
string F55 = "mpc next\n"
keycode 55 = F55
string F83 = "mpc play "
keycode 83 = F83

02/07 追記 以下の通り修正

string F78 = "mpc toggle\n"
keycode 78 = F78

mykeyが新規作成の場合は、次回の起動から呼び出されるようにrc.localを変更。

root@voyage:~# emacs /etc/rc.local

「exit 0」より前に

/usr/bin/loadkeys /etc/mykey

という行を追加して保存。

以上の方法はキーコードをコマンドに置き換えるというやり方をとっているので、適当なユーザ名でログインしていることが前提になります。このため

adduser hoge

で新規ユーザ名とパスワードを登録。
パスワードを削除するため

root@voyage:~# emacs /etc/shadow

最後の

hoge:$6$imU2OaTj$dxDNTiaPFFF2sbvjpNS99MJk1CbSOcf2cf2pJbRxi3wTiE5kytHQXYRdnGm0.p0zAnUcxJSkZXgHQgM\
WhTFX0:14995:0:99999:7:::

という行を

hoge::14995:0:99999:7:::

と編集し、保存。

root@voyage:~# emacs /etc/inittab 

次にtty1で自動ログオンさせるため、inittab を編集。終わりの方に

1:2345:respawn:/sbin/getty 38400 tty1                                                            

という行があるので、コメントアウト。その後ろに以下の通り、追加し、保存。

#1:2345:respawn:/sbin/getty 38400 tty1                                                            
1:2345:respawn:/bin/login hoge /dev/tty1 2>/dev/tty1

と書き込む。以上で編集作業は終わりです。もちろん、hogeというのはUNIXのハッカーの符牒ですので、適当な名前に置き換えて下さい。
「reboot」するか「loadkeys /etc/mykey」とすれば、テンキーでMPDを操作できるようになります。

(PC_Audio)   2011/01/27

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Voyage MPDの使い方(12)

Voyage MPD の起動用USBメモリの作り方

ネット上の情報では、DD for WindowsやImage Writer for Windowsなどで出来るということなのですが、僕の環境(Windows7)ではどちらも駄目でした(ISOイメージファイルを処理できないようです)。他にも、unetbootin-windowsとか、MultiBootISOsなどがありますが、これらはLinuxの限定されたディストリビューション用のもので、Voyage MPD には対応していません。
結局、ここの情報(@IT「1CD LinuxをUSBメモリから起動するには」)をベースに適当にやったら、案外簡単にできたので、ご紹介します。

SYSLINUXというLinux用のブートローダをUSBメモリのMBR部分に書き込んで、ブートのできるUSBメモリにして、後は、Voyage MPD のISOファイルの内容を使い、USBメモリをSYSLINUXから起動できるように設定すればよいということです。
具体的な手順は以下の通りです。

FAT32でフォーマットしたUSBメモリを用意
@ITの記事を参照して下さい。
SYSLINUXのダウンロード
SYSLINUXのサイトからDownloadkernel.orgとたどって、syslinux-4.03.zip をダウンロード。
ブートローダ(SYSLINUX)の書き込み
@ITの記事を参照して下さい(syslinux -ma i:)。ただし、僕の環境ではフォーマットしたUSBメモリそのままでは書き込みエラーとなるので、「MiniTool Partition Wizard Home Edition」を使い無理やりMBRを作成しました。「MiniTool Partition Wizard」の紹介をしだすと長くなるので省略。ご存じないかたはグーグル大王に頼って下さい。
Voyage MPD のISOファイルの内容をUSBメモリにコピー
\isolinux の内容をまるごとUSBメモリのルート(ドライブを開いたところ)にコピー。\liveをルートにディレクリコピー(ISOファイルの中身の取り出し方は@IT記事を参照)。
SYSLINUXでブート出来るように設定を変更
ルートに isolinux.cfg というファイルがあるので syslinux.cfg と変更(乱暴だけど、SYSLINUXのコンフィグにしてしまうということです)。リネームした syslinux.cfg を適当なエディターでオープン(「適当」という意味は改行コードに関して、UNIX対応しているという意味です。「何いっているのか分からない」という方はここでやめるか、グーグル大王に頼って下さい)。「default /isolinux/vesamenu.c32」という行があるので、「default vesamenu.c32」と変更(ディレクトリ構成を合わせたということです)。

このUSBメモリで起動したら、見事に Voyage MPD が起動されました。簡単なので、お勧めです。
推定ですが、unetbootin-windows や MultiBootISOs でも同じような処理をディストリビューション毎に自動化しているのではないかと思います。
完全に対応させるには exthelp.cfg の変更も必要ですが、どうせメニュー機能など使わないだろうから(^^;;、省略。SYSLINUXの仕組みについてはこのページに詳しい解説があります(英文)。これを読めば、どう修正すればいいか分かると思います。

なお、以上の解説は Voyage MPD 2011/01/10版で確認しています。他のヴァージョンではうまくいかない可能性があります。適当に応用して下さい。

01/24 追記、yan さん、情報ありがとうございました

yan さんより「unetbootin-windows で直接 Voyage MPD のISOイメージを指定すれば、ブートできるよ」というご指摘があり、最新版(20110122)で試したら、インストールまで出来ました。しかし、yan さんも僕も以前に試した時は、途中でエラーになっているので、不思議ですねぇ。まあ、この方法で問題なければ、一番簡単です。
unetbootin-windows が作成したUSBメモリの内容をみたら、やはりSYSLINUXを使っていますね。ISOイメージの全ディレクトリをまるごとコピーして、ルートにSYSLINUXの設定ファイルとメニューを作るという方式のようです。従って、上手くいかない時は設定ファイルの内容をいじれば、動くようになるかもしれません。

01/25 追記
ブートローダ(SYSLINUX)の書き込みがエラーになった件は Windows 7 の管理者権限でコンソール起動をしていなかったためのです。MiniTool Partition は関係ないようです。訂正しておきます。

(PC_Audio)   2011/01/23

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Voyage MPDの使い方(11)

マルチブート(GRUB)

今回、書き込む内容はかなり危険です。「GRUBって何じゃ ?」という方はここから先は読まない方がいいと思います。失敗すれば、全てのシステムの起動が出来ない状態になる可能性もあります。実行する場合は「At your own risk」でやって下さい。
GRUB2についてはこのページの説明が分かりやすいです。

最近のLinuxのディストリビューションはGRUB2(v1.98以上)を使っているものが大半ですが、Voyage は古いヴァージョンのGRUB(grub-legacy v0.97) を使っています。Voyage One が grub-legacy を使っている理由は、多分、マルチブートなど必要のない、組み込み用のOSとして使われることが多いからだと思います。
このため、マルチブート化しようとしても、対応できず、手作業で menu.lst をいじるか、GRUB2を使い、マルチブートにちゃんと対応しているディストリビューション(Ubuntuなど)を後からインストールするなどの方法でマルチブート化するしかありませんでした。
「何とかならないかな」と考え、「apt-get install grub」としてみましたが、

Note, selecting 'grub-legacy' instead of 'grub'
grub-legacy is already the newest version.
0 upgraded, 0 newly installed, 0 to remove and 3 not upgraded.

と怒られてしまう。

しかし、Voyage MPD の20110110版ではGRUB2をインストール出来るように変わったようですね。
以下、冗長になりますが、OS が出力するメッセージをそのまま表示して説明します(編集はしています)。OSメッセージを残す理由は、何が行われているか理解し、先に進む必要があるからです。

GRUB2のインストールはOSをインストールした直後に行いました(Voyage MPD インストールの全操作解説(2)にある /etc/apt/source.lst の台湾のサーバを日本のサーバにアドレス変更する前)。
また、操作をしている部分を明記するため、入力している部分を#[reply]と#[command]で注記しました。
事前に「apt-get update」と「apt-get upgrade」を行っておきます。これを省略するとGRUB2へのインストールは出来ません。

root@voyage:~# apt-get update   #[command]
・・・
root@voyage:~# apt-get upgrade   #[command]
・・・

さて、いよいよ GRUB2 のインストールを開始します。

root@voyage:~# apt-get install grub
Reading package lists... Done
Building dependency tree       
Reading state information... Done
The following extra packages will be installed:
  grub-pc
Suggested packages:
  desktop-base
The following packages will be REMOVED:
  grub-legacy
The following NEW packages will be installed:
  grub grub-pc
0 upgraded, 2 newly installed, 1 to remove and 0 not upgraded.
Need to get 1139 kB of archives.
After this operation, 1896 kB of additional disk space will be used.
Do you want to continue [Y/n]? y    #[reply]

「grub-legacyを削除して、最新版の grub grub-pc をインストールするけど、いいか」と聞いてきますので、y(yes) とご返事。

Get:1 http://ftp.tw.debian.org/debian/ squeeze/main grub-pc i386 1.98+20100804-13 [1021 kB]
Get:2 http://ftp.tw.debian.org/debian/ squeeze/main grub i386 0.97-64 [118 kB]
Fetched 1139 kB in 1s (578 kB/s)
Preconfiguring packages ...

このあと、パッケージを再構築するための英文の問い合わせ画面が次々と表示されます。これも、真面目に読む必要があります。



「お前の使っているのは年代物のGRUBだけど、menu.lstの情報をもとに最新版に入れ換えてやるよ。どうするか ? 」と聞いています。ここでやめると何のためにアップデートしたか分からないので、OK とリプライ。



「/etc/default/grub からコマンドラインにあるよう情報を取り出したけど、内容が正しいかどうかチェックしろ」と聞いてきます。/etc/default/grub は Voyage MPD では設定されていないので、何も表示されません。確認のしようもないので、目をつぶり(^^;;、勇気をもって(^^;;;、OK ボタンを押す(タブでOKボタンに移動。改行)。
ちなみに、GRUB2とGRUBでは設定ファイルがまったく異なりなます。以前Voyage MPDの使い方(7)にちょっとだけ書いたので(「マルチブート環境でのHPETの設定とディフォルト起動OSの変更」)、そちらを参照して下さい。



「お前の使っているGRUB 0.97は見捨てられたヴァージョンだよ。それでも使いたかったら年代物のGRUBパッケージ(grub-legacy)として、最新版のDebianがリリースされるまではメンテナンスしてやるよ。分かったかい ? 」と聞いてきます。OKしか答えようがないので、了解します。



この画面はアクティブなハードディスクが二つ以上ある場合しか表示されないようです。
GRUB2のローダをどのハードディスクにロードするか問い合わせてきます。僕は素直にBIOSの設定に合わせました。「よく分からなかったら、全部に入れたらいいぞ」とアドバイスされていますが、言うことを聞いたらどういう目にあうのか未確認です(^^;;。

(Reading database ... 12823 files and directories currently installed.)
Removing grub-legacy ...
Selecting previously deselected package grub-pc.
(Reading database ... 12777 files and directories currently installed.)
Unpacking grub-pc (from .../grub-pc_1.98+20100804-13_i386.deb) ...
Selecting previously deselected package grub.
Unpacking grub (from .../archives/grub_0.97-64_i386.deb) ...
Setting up grub-pc (1.98+20100804-13) ...
Creating config file /etc/default/grub with new version
Installation finished. No error reported.

どうやら、インストールは無事終わったようです。

Generating grub.cfg ...
Found linux image: /boot/vmlinuz-2.6.33.7-rt29-voyage
Found initrd image: /boot/initrd.img-2.6.33.7-rt29-voyage
done
Setting up grub (0.97-64) ...

grub.cfg 生成に関するこれらメッセージは重要です。最後の「Setting up grub (0.97-64) …」というのは、意味不明ですが、多分、「古いセッティングを grub.cfg に反映させたよ」という意味だと思います。

root@voyage:~# reboot

GRUBに上手く移行できたかどうか確認するためリブートします。
再起動後、GRUBの起動メニューが表示されないようなら、どこかでミスをしているはずです。諦めて、Voyage MPD をインストールし直すか、このページこのページを参照してなんとかリカバリして下さい。
問題なく再起動出来れば、あとは簡単です。マルチブートに対応させるため、os-prober をインストールします。os-prober というのは名前の通りでシステムにどんなOSがインストールされているか探査し、GRUBに教えるためのものです。
尚、毎度ながらですが、この件もシンさんに教えて頂きました。いつもありがとうございます。

root@voyage:~# apt-get install os-prober   #[command]
Reading package lists... Done
Building dependency tree
Reading state information... Done
The following NEW packages will be installed:
  os-prober
0 upgraded, 1 newly installed, 0 to remove and 0 not upgraded.
Need to get 23.8 kB of archives.
After this operation, 188 kB of additional disk space will be used.
Get:1 http://ftp.tw.debian.org/debian/ squeeze/main os-prober i386 1.42 [23.8 kB]
100% [Working]
Fetched 23.8 kB in 0s (58.5 kB/s)
Selecting previously deselected package os-prober.
・・・
(Reading database ... 13009 files and directories currently installed.)
Unpacking os-prober (from .../os-prober_1.42_i386.deb) ...
Setting up os-prober (1.42) ...

探査開始です。

root@voyage:~# os-prober   #[command]
/dev/sda1:Windows 7 (loader):Windows:chain
/dev/sdb1:Debian GNU/Linux (squeeze/sid):Debian:linux
/dev/sdb5:Ubuntu 10.10 (10.10):Ubuntu:linux

見事に探査成功です。正確にインストールされているOSが全部表示されています。あとは上記の情報をもとにGRUB情報(grub.cfg)を更新します。

root@voyage:~# update-grub   #[command]
Generating grub.cfg ...
Found linux image: /boot/vmlinuz-2.6.33.7-rt29-voyage
Found initrd image: /boot/initrd.img-2.6.33.7-rt29-voyage
Found Windows 7 (loader) on /dev/sda1
Found Debian GNU/Linux (squeeze/sid) on /dev/sdb1
Found Ubuntu 10.10 (10.10) on /dev/sdb5
done

これでシステムをリスタートすれば、マルチブートができる状態になっているはずです。

(PC_Audio)   2011/01/22

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Linuxでなんでも復活させる本

というムック雑誌を近所の本屋で発見しました。赤に近い橙色の背景に黒と黄色と白でキーワードを散りばめた恐ろしく趣味の悪い表紙なのだけど、タイトルにつられて手にとってみました。「“なんでも復活”に必要な基礎ワード」というページがあって、

ディクトリ
Windowsでいえばフォルダに相当するもの。ディレクトリはツリー構造となっており、それを作成するのがファイルシステムである。ファイルシステムには種類があり、Windows なら「NTFS」や「FAT」、Linux なら「ext3」「ext4」「btrfs」などがある。異なるディレクトリツリーをつなげて1つのツリーに見せることをマウントと呼ぶ。USBメモリーを接続した際、中身のディレクトリが見えるのは、自動的にマウントしているからだ。つなぎ目のディレクトリをマウントポイントと呼ぶ。Linuxではシステム用ファイルの格納ディレクトリがあらかじめ決まっている。ユーザーが自由に使えるのは「ホームディレクトリ」である。

とありました。
「ずいぶん乱暴だけど、なかなか見事な要約だなぁ」と感心。他にも、Linuxとか、ブートとか、コマンドなど、簡潔にして、ポイントを押えた説明がされていました。最終ページを見たら、日経BP社1月25日(まだ1月中旬。なんで未来なのだろうね)発刊とありました。日経Linuxに昨年掲載された記事を「なんでも復活」というコンセプトで再編集したもののようです(自分とこの記事まで“復活”させちゃう手口には感嘆^^;;;)。
「なんでも」とは中古のパソコンと携帯電話という意味です。つまり、ちょっと古くなって、最新のWindowsを動かすには辛い中古パソコンやノートブックにLinuxの軽めのディストリビューションを載せて、活用しようということらしい。携帯電話の場合は iPhoneの旧型機やドコモの型落ちしたスマートフォンにAndroidを載せる。

Linuxのディストリビューションの比較や「本当に困ったときのトラブル対策」(「本当に」とつけるところ凄いね)など面白そうな記事があり、表紙の俗悪さには目をつぶり(^^;;;、買っちゃいました。

この雑誌、WindowsのパワーユーザがLinuxを経験するのにお勧めだなと思います。CDイメージの焼き方からはじまって、Biosの変更、Linuxのインストール、パッケージの導入の方法などとても丁寧かつ分かりやすく解説されています。「初めてでも安心! Linux超入門」とか「よく使うコマンド詳解」という章もあり、いたれりつくせりです。内容も、日経スタッフのチェックが入っているだけあって、実に分かりやすい。
最近のこのサイトの Voyage MPD の記事を読んでもサッパリ分からん(^^;;;という方々に推薦します。

Linux ディストリビューションの評価ですが、マルチブートにしっかり対応しているのはUbuntuとSuse、軽いのはSuse、機能が豊富なのはUbuntu、セキュリティがしっかりしているのはFedora、マルチメディアに強いのはDebian ということでした。最後の評価はちょっと意外でしたが、だから、Voyage MPD ということになったのかしら。

面白かったのは、携帯を Android でハックしようという記事。iPhoneのハックのことを JailBreak(脱獄) というらしいのですが、「なるほどねぇ。ジョブスの仕掛けた牢屋から大脱走するわけか」と納得。あとドコモから脱獄する方法とか、古いルータを乗っ取っちゃうとか、「無謀な企ての進め」の記事満載で楽しく読めます。僕もやってみたいのだけど、どっかに一台、中古携帯ころがってないかしら(^^;;;。

しかし、こういう本がたいして大きくない本屋に山積みになっていたのですが、「WindowsからLinux移行“大”作戦」なんて章もあるので、「Windowsの黄昏」の日は近いということなのかしら。PC_Audioも追従するのかな。

P.S. 別にこの雑誌の記事に影響されたわけではないのですが、「Voyage MPD インストールの全操作解説」の操作をしている部分を明記するため、入力している部分を#[reply]と#[command]で注記しました。本当は色を変えたいのですが preタグで引用しているので、できないのですよね。

(review)   2011/01/15

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Voyage MPDの formal release

英文のメールの紹介が連続しますが、まあ仕方がない。
これもユングさんがサイトで書かれていた「Voyage MPDのアップデートが速すぎて、どれが最新版か分からん」というご指摘はもっともだなぁと思ったので、聞いてみました。前半がPunkyさんの回答、後半(引用されている部分)が僕の質問です。

Hi Yo,

This is the usual practice in Voyage Linux development.  Only the latest 
daily snapshot, which is built daily, is available.  Otherwise, it will 
end up with many daily builds and consume disk space.  Until one day the 
daily is stable, I will declare a formal release.

So Voyage MPD has no formal release yet... Although it is already 
stable, we are waiting for the release of Debian squeeze.

Regards,
Punky


On 10/1/2011 19:51, kubota wrote:
> Hi Punky,
>
> Here is a recent comment by Yung in his site.
>
> http://us1.voyage.hk/download/voyage-mpd/
> The file name always "voyage-mpd-current", so it is hard to
> distinguish with..
> Suprised by very quick update of Voyage MPD,  however I am looking
> forwards to the development of new Voyage MPD.
>
> I completely agree with Yung. I think you should make a version control
> about Voyage MPD, for the next step.
>
> Cheers.
> yo
>


Debian squeezeが正式に公開されるまでは、Voyage MPD はテストリリースということのようですね。

(PC_Audio)   2011/01/12

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Voyage MPD(ALSA)のUSB audio class 2.0への対応

ユングさんのサイトで話題になっている Voyage MPD(ALSA)の“USB audio class 2.0”への対応ですが、Punkyさん経由で Nick L.さん (who inspired me for Voyage MPD, the guy who tested 192Khz and 24bit files.)からご返事を頂きました。

Here are some (UAC2) USB Audio Class 2.0 devices:

Wavelngth Audio: http://www.usbdacs.com/Products/Products.html
He offers 24/192 and 32bit/192 DAC modules. Also offers  Wavelink HS is a
USB to S/PDIF adapter that is Class 2.0 USB audio, so this way you can
connect to a standard DAC that can handle 24/192 data.

Ayre QB-9: http://www.ayre.com/qb9.htm
This is the DAC I use with my Alix/Voyage MPD setup. Handle 24/192 and is a
very excellent sounding DAC with an amazing zero-feedback output stage. DAC
has only 1 input: USB. Probably the best value for a serious audiophile at
$2750 USD.

dCS: http://www.dcsltd.co.uk/page/audiophile
Considered by many to be the top of the line audio equipment. Currently
offers 24/96 Asynchronous USB input but does have 24/192 coming out very
shortly. The Debussy DAC will be upgradeable to 24/192 in April.

It's not an exhaustive list; there are new UAC2 coming out every month.


返信で質問した内容へのお答え。

> Thank you very much for your answer.
> From the list you made, I understand any hardware that support
> standard USB audio class 2.0 interface will work under Voyage MPD.

Yes, that is correct, and that is the point: no drivers required for
any platform that supports UAC2.


> Yung who suggested this topic first is using hiface Evo(M2TECH
> http://www.m2tech.biz/products_hiFace_EVO.html) that has an
> own driver to use in Windows. Therefore it doesn't work
> in Voyage MPD, I think.

Correct, it won't work without special driver for Windows or Mac.

Sincerely,

Nick

要するに標準でUAC2をサポートしているデバイスであれば、OK ということです。見分ける方法はMACの最新のOSにドライバなしで対応しているかどうかをチェックすればいいです。
あと、Punkyさんのアドバイスで

This is not exactly Voyage MPD but Voyage MPD uses the same or latest 
software, kernel, alsa drivers.

このページの情報は参考になるだろうということでした。

(PC_Audio)   2011/01/10

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Google翻訳にハマル

前回、Googleの翻訳機能を試したら、結構な精度で翻訳されるとわかったので、シンさんの韓国語のページで試してみました。僕は残念ながら韓国語はサッパリなので、今まで、イソップのキツネじゃないけど、ご馳走を前にして指をくわえているという状態。「面白そうなのに、読めないのは残念」と眺めていたのですよね。

素晴らしいです。シンさんのサイトの内容はもちろんですけど、Google翻訳機能も。

まあ、真空管アンプとかオーディオ関連の技術的な内容はかなりガンバれるだろうと予想していたのですが(予想通りでした)、いわゆる日記(雑談)の部分でも、それなりに訳すのには感心。書かれている内容の含蓄の深さを十分伝えることが出来る精度なのには驚きました。

以前、ヨーロッパのインタネットラジオのクラシックの番組表を訳してみたことがあるのですが、あまりの珍妙な訳にあきれ果てたことがあります。その当時から技術進歩したということなのかしら。それとも韓国語と日本語は文法的に近いから、上手く訳せるということなのかしら。

記事の内容も楽しく拝見しました。大笑いしたのは、最新(4番目の記事)の落書。
味や音を見分ける人の感性の精度とオーディオ機器(環境)をどう聞き分けるかという話なのですが(とても素晴らしい内容です)、最後にオーディオの音をよくする方法が四つ紹介されていて(上手く訳せていない部分は省略しています)、

  • 部屋の照明を暗くする
  • お酒や香り(お茶、コーヒー)
  • 美人と一緒に聞く
  • おいしいおやつを準備

三番目は気がつかなかったなぁ。素晴らしい炯眼ですねぇ。


P.S. シンさんの日本語の Voyage MPD 記事に Voyage MPD を最新のカーネルにして、OSSを使えるようにする内容が掲載されていますので、試してみました。とてもいいですね。Alsaとは微差ですが、高級カートリッジ二つを取り替えた位の差はありそうです。

01/18 追記

シンさんにおねだりして、上記ページを日本語に翻訳して頂きました。大変に素晴らしい内容だと思いますので、よろしければご一読を。

(PC_Audio)   2011/01/09

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Punky さんからのメール

Voyage MPD の開発者の Punky さんからメールを頂戴しました。掲載許可をもらったので引用します。

Hi Yo,

I am the developer of Voyage MPD and recently have found your site from my google analytics 
(since you have links to our homepage).  I have reviewed your site and found it provides 
a very detailed guide for MPD users.

I would like to say thank you for your great effort and we have added a link of your site in 
Voyage MPD page.  Good work!
-- 

Regards,
Punky

P.S:  I have found Voyage MPD creates soem discussions in Japanese
sites.  Perhaps because Ringo Shiina is on the screenshot!?  She is my
favourite artist.

で、ご返事しました。

Hello Punky

Many Thanks for your mail. 

I was very suprised to receive a response in English because, as you know, 
my site's contents are in Japanese. 

Anyway Voyage MPD is highly appreciated in Japan and many people who are 
interested in networking audio want to configure Voyage MPD system. 
But CUI Linux is a little difficult for Windows users. So I wrote my pages for 
their help. 

Thank you for your Link (I couldn't find where) and I hope my pages are usefull 
for you. 

By the way, may I quote your mail in my site ? 
I would like to show in my article Voyage MPD developers are interested how 
their product is reviewed in Japan. 

Cheers.
yo

P.S. 椎名林檎(Ringo Shiina) is great. 

しかし、返信にも書いたけど、何て日本語なのに、バレちゃったのだろうね。

Googleの翻訳機能かなと試してみました。

今日の毎日新聞に『26日朝刊「街角」の記事中に「カエサル率いるローマ軍
に追われて」』誤りでした。 
 
Mainichi Shimbun morning edition in 26 today, "street" in the article, 
"being chased by the Romans led by Julius Caesar," the term was wrong.  
 
イスラム教徒がアルプス地方へ進出したのは10世紀ごろです。 
 
Was advanced to the Alps is a 10th century Muslim. 
 
と訂正が出ていました。 
 
Has been finished and corrected 
 
一体、何を間違えたのだろうと、古新聞あさりしました。 
 
Earth, would I doing wrong with the old newspaper clams. 

まあ最後の「古新聞あさり」には大笑いしましたけど、なかなかなものですね。やっぱり新聞記者の書いた文章は翻訳しやすいということかしら。

(PC_Audio)   2011/01/05

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Voyage MPD インストールの全操作解説(5)

以下は環境次第で設定の仕方が変わる内容です。僕のノートブック機を前提に解説してありますので、適用する場合はご自身の環境に合わせて変更して下さい。

外付けの音楽データ用ハードディスクのリンク

僕のノートブック機では音楽データは外付けのUSB接続のハードディスクにおいてあります(/dev/sda1、ファイルシステムはext2)。
これを /music ディレクトリにリンクします。

root@voyage:~# mkdir /mnt/sda   #[command]
root@voyage:~# mkdir /mnt/sdb   #[command]
root@voyage:~# emacs /etc/fstab   #[command]

マウントポイントを作って、fstabを編集。



/dev/sda1        /mnt/sda       ext2      noatime         0       0
/dev/hda5        /mnt/sdb       ext3      rw              0       0

がオリジナルの内容に追加した部分です(/dev/hda5は Vine用のボリュームなので、ついでにということです)。

root@voyage:~# mount -a   #[command]
root@voyage:~# ln -s /mnt/sda/AB /music   #[command]
root@voyage:~# ln -s /mnt/sda/BB /music   #[command]

マウントして、/music にリンク。これで音楽用データが聴けるようになりました。
確認してみましょう。



ABとBBというディレクトリ名は「After Beethoven」と「Before Beethoven」の略です。

Alsa認識番号の固定化

以下の設定が正解かどうかよくわからないのですが、僕の環境ではOKです。

root@voyage:~# emacs /etc/modprobe.d/alsa-base.conf   #[command]



options snd-atiixp-modem index=2
options snd-usb-audio index=1

という行のindex値を2と1に変更しました。該当行をコメントアウトして上記をコピー&ペースト。



当然、音源の接続状況は環境により変わりますので、上記を参考にして、それぞれの環境に合わせて、対応する必要があります。

ボタン一つで電源オフ

任意のキーを指定する方法

loadkeysをつかうので、console-commonとconsole-dataがインストールされている必要があります。 まず、キーコードを確認します。以下の操作はパソコン本体のキーボードから行って下さい。

root@voyage:~# showkey   #[command]
kb mode was UNICODE
[ if you are trying this under X, it might not work
since the X server is also reading /dev/console ]

press any key (program terminates 10s after last keypress)...

ここで、電源オフ用に使いたいキーを押します。この例では[Pause]ボタンを押しました。

keycode 119 press
keycode 119 release

キーコードは「119」と分かりましたので、設定用ファイルを作成します。

root@voyage:~# emacs /etc/mykey   #[command]

新規ファイルとして /etc/mykey をオープン。空っぽの状態で「keycode 1 = KeyboardSignal」と入力、保存します。



「keycode 119」の部分はCTRLキーやALTキーと組み合わせることが出来ます。例えば、CTRL+ALT+ESCAPE で電源断したければ、「control alt keycode 1 = KeyboardSignal」とすればいいです。 あとは、inittabの「kb::kbrequest:」行を以下の通り変更

root@voyage:~# emacs /etc/inittab    #[command]



/etc/mykeyをキーテーブルにロード。

root@voyage:~# /usr/bin/loadkeys /etc/mykey   #[command]
Loading /etc/mykey

これで、[Pause]ボタンでシャットダウンできるようになります。ロードキーを起動時に自動設定されるように/etc/rc.localに追加します。

root@voyage:~# emacs /etc/rc.local   #[command]



これで次回からはログイン画面が出たところで、[Pause]ボタンでシャットダウンできるようになります。

電源ボタンを使う方法

root@voyage:~# apt-get install acpid   #[command]
・・・
root@voyage:~# (r)emacs /etc/acpi/events/power   #[command](R)
新規ファイルに以下の2行を書き込み、保存。
event=button/power (PWR.||PBTN)
action=/sbin/poweroff

以上の操作のスナップショット。



日本語化するとインストールメッセージも日本語になるので、楽ですね。

Samba の導入

Voyage MPDの使い方(9)に詳しくかきましたので、そちらを参照して下さい。


以上で全操作解説は終わりです。後、チューニングが残っていますが、Voyage MPDの使い方(5)を参照して下さい。

実は文字入力操作は僕サイトの「Voyage MPDの使い方」記事のページを表示しておいて、コピー&ペーストでPuTTY側にマウスの右クリックで貼り付けるという方法でやりました(逆も同じようにできますが、こちらはPuTTYのログを使って、コピー&ペースト)。CUI操作が簡単になるので、お勧めです。
同じ操作ができるよう、この記事はスナップショット画面にある情報も意図的に文字でも引用するようにしてありますので、ご活用ください。
まあ、今後の Voyage MPD のアップグレード時に自分が楽をするという意図はみえみえかもしれませんが(^^;;;。
SSH + Emacs という環境は強力ですね。「11月版をインストールした時の半分以下の手間で出来たなぁ」という感想です。

(PC_Audio)   2010/01/03

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Voyage MPD インストールの全操作解説(4)

以下の解説は音楽用データをUSBメモリ(ntfsでフォーマット)にWindows側でコピーしておいて、Voyage MPD マシンに差し替えるという方法で音を出し、確認する方法です。

USBメモリをマウント

root@voyage:~# fdisk -l   #[command]

wavファイルを音楽用ディレクトリにコピーするため、データ用のUSBメモリを挿します。
ちゃんと認識されているかfdiskで確認します。


Disk /dev/hda: 80.0 GB, 80026361856 bytes
255 heads, 63 sectors/track, 9729 cylinders
Units = cylinders of 16065 * 512 = 8225280 bytes
Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes
I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes
Disk identifier: 0x61dc4b11

   Device Boot      Start         End      Blocks   Id  System
/dev/hda1               1        5099    40957686   83  Linux
/dev/hda2            5100        9730    37192705    5  Extended
/dev/hda5            5100        9534    35619840   83  Linux
/dev/hda6            9534        9730     1571840   82  Linux swap / Solaris

Disk /dev/sda: 1500.3 GB, 1500301910016 bytes
255 heads, 63 sectors/track, 182401 cylinders
Units = cylinders of 16065 * 512 = 8225280 bytes
Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes
I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes
Disk identifier: 0xe52229e8

   Device Boot      Start         End      Blocks   Id  System
/dev/sda1   *           1      182401  1465136032   83  Linux

Disk /dev/sdb: 7985 MB, 7985954816 bytes
255 heads, 63 sectors/track, 970 cylinders
Units = cylinders of 16065 * 512 = 8225280 bytes
Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes
I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes
Disk identifier: 0x00000001

   Device Boot      Start         End      Blocks   Id  System
/dev/sdb1               2         970     7783492+   f  W95 Ext'd (LBA)
/dev/sdb5               2         970     7783461    7  HPFS/NTFS

CDイメージブート時は/dev/sdaとなっていた内蔵ボリュームが/dev/hdaに変わっていますが、気にしないことにします。
/dev/sdb5とわかったので、早速マウント。

root@voyage:~# mkdir /mnt/win   #[command]
root@voyage:~# mount -t ntfs -o nls=utf8 /dev/sdb5 /mnt/win   #[command]

念のため、/mnt/winの内容を確認。



問題なくマウントされていますが、ルート以外のアクセスは出来ないようです。
なお、USBメモリがfat32フォーマットの場合は、Voyage MPD 12/19版では自動認識、マウントされるようになっています。従って、挿すだけでマウントは不要です。「df」でマウントポイントを調べ使うことができます。ただし、日本語のディレクトリ/ファイル名は正しく表示されません。

音楽ファイルをコピー、アクセス権の変更

root@voyage:~# mkdir /music   #[command]
root@voyage:~# mkdir /music/playlists   #[command]
root@voyage:~# cp -rR /media/usb0/BIS\ Sampler\ 1992/ /music   #[command]
root@voyage:~# chmod -R 777 /music   #[command]

MPD用の音楽を保存するディレクトリを作成し、USBメモリの内容をコピーする。ファイルのアクセス権を誰でも何でもできるようにする。アクセス権の設定はリードだけだから、744でもよさそうですが、この後のmpc処理が上手くいかず、駄目でした。何でだろう。不思議だなぁ。
cp の操作の行で怪しい逆スラッシュ(\)は「その直後の半角スペースがディレクリ名を構成する文字だから、ちゃんと認識してね」とLinuxに教える仕組みです。もっとも、B+[tab]で補完入力しているので、実際に入力したわけではありません。

音源の確認

MPD の設定を開始する前にオーディオデバイスの状況を確認します。

root@voyage:~#  cat /proc/asound/cards   #[command]
 0 [IXP            ]: ATIIXP - ATI IXP
                      ATI IXP rev 1 with AD1981B at 0xe8004400, irq 11
 1 [default        ]: USB-Audio - USB Audio CODEC 
                      Burr-Brown from TI               USB Audio CODEC  at usb-0000:00:13.0-3, full s
 2 [Modem          ]: ATIIXP-MODEM - ATI IXP Modem
                      ATI IXP Modem rev 1 at 0xe8004800, irq 11

USB-Audio 以外に二つの内蔵音源が認識されているので、USB-Audioの認識番号を固定する必要がありますが、とりあえず、mpd.confで対応することにして、音出しを急ぎます(Alsa認識番号の固定化については後述)。

mpd.conf の設定

root@voyage:~# emacs /etc/mpd.conf   #[command]

以下数が多くなるので、変更後のスナップショットのみ表示します。



音楽ディレクトリを /music、プレイリストディレクトリを /music/playlists に変更



localhost を封印。コメントイン(行頭に「#」をつけた)しただけです。



Alsa設定でデバイス番号を「1」に変更。上記の音源の確認で番号が「0」なら、この操作は不要。

ところで /etc/mpd.conf の最後に



という行を見つけました。前のヴァージョンでは入ってなかったと思いますが、これは、正しい設定をした時、余計なお世話になる可能性がありますね。とりあえず、これらの行のコメントは削除していないので、無視。
次にmpdをリスタートさせます。

root@voyage:~# /etc/init.d/mpd restart   #[command]
Stopping Music Player Daemon: mpd.
Starting Music Player Daemon: mpdlisten: bind to '0.0.0.0:6600' failed: Address already in use
 (continuing anyway, because binding to '[::]:6600' succeeded).

これも初めてお目にかかるメッセージ。まあ、問題なさそうなので、無視して、mpc の起動準備。

root@voyage:~# mpc update   #[command]
Updating DB (#1) ...
volume:100%   repeat: off   random: off   single: off   consume: off
root@voyage:~# mpc listall|mpc add   #[command]

さあ、いよいよ mpc を起動します。緊張の一瞬。

root@voyage:~# mpc play   #[command]
BIS Sampler 1992/01__Malmo_Symphony_Orchestra_&_Chorus,_James_DePreist,_Inger_Blom_-_Es_geschah..._Faust_Cantata_(Seid_nuchtern_und_wachet).wav
[playing] #1/17   0:00/5:19 (0%)
volume:100%   repeat: off   random: off   single: off   consume: off

幸運に恵まれ、無事再生が始まりました。

root@voyage:~# mpc stop   #[command]
volume:100%   repeat: off   random: off   single: off   consume: off

音出し確認は完了しました。演奏をとめます。

(PC_Audio)   2010/01/03

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Voyage MPD インストールの全操作解説(3)

次に、emacsをインストールし、日本語環境を設定します。
「俺は Linux 正統派だ。コマンドラインで vi を操作するのが生き甲斐だ。英語で十分。ディスプレイの細かい字もよく見える。先を急ぎたい」という方は以降を省略して頂いて、解説(4)に移って下さい。

grub 情報を修正

日本語コンソールを動かすにはフレームバッファを設定する必要があります。
また、Voyage MPDの12/19版では画面サイズを自動認識する機能が入っているようで、大画面のディスプレイを使っていると、とんでもなく細かい文字で表示されるようになってしまいます。
以上に対応する修正です。

root@voyage:~# vi /boot/grub/menu.lst   #[command]



という内容を



という具合に編集する。kernel行に「nomodeset vga=788」を追加したということです。
あと、hpet を設定する場合もここに追加すればいいです( clocksource=hpet )。
内容についてはVoyage MPDの使い方(10)Voyage MPDの使い方(8)Voyage MPDの使い方(8) を参照して下さい。

emacsのインストール

vi とは、早くオサラバしたいので(^^;;;、ちょっと時間がかかりますが(僕の環境で10分位)、ここで emacs をインストールします。

root@voyage:~# apt-get install emacs   #[command]
・・・・
Unpacking emacs (from .../emacs_23.2+1-7_all.deb) ...
Setting up emacs (23.2+1-7) ...

延々とものすごい量のメッセージが出力されますが、省略。眺めていると emacs っていろいろなパッケージを利用していることがよく分かります。

日本語環境のインストール

まず、ロケールをインストール。

root@voyage:~# apt-get install locales   #[command]
・・・
Setting up locales (2.11.2-7) ...
Generating locales (this might take a while)...
Generation complete.

次に、ロケールを設定。

root@voyage:~# dpkg-reconfigure locales   #[command]

GUI画面に切り替わりますので、最初の画面で ja_JP.UTF-8 UTF-8 を選択。タブでOKボタンに移動。改行します。


ja_JP.UTF-8 UTF-8 で良いのかという確認画面が出るので、タブでOKボタンに移動。改行します。


日本語設定した後のスナップショット画像なので、日本語表示されていますが、初めての時は英語で表示されるはずです。

Generating locales (this might take a while)...
  ja_JP.UTF-8... done
Generation complete.

次に、Emacs で Unicode(UTF-8)を扱うために Mule-UCS というパッケージをインストール。

root@voyage:~# apt-get install mule-usc   #[command]

と操作したら

・・・
E: Unable to locate package mule-usc

ログを調べたら、Mule-UCS は emacs インストール時点でインストールされているようです。従って、上記の操作は不要です。結構、この日本の Debian のサーバは面倒見がいいですね。

fbtermのインストール

これも、ついでに入れておきましょう。

root@voyage:~# apt-get install fbterm   #[command]
・・・
Unpacking fbterm (from .../archives/fbterm_1.6-2_i386.deb) ...
Setting up fbterm (1.6-2) ...

次に進む前に日本語環境を有効にするため、rebootしましょう。

root@voyage:~# reboot   #[command]
(PC_Audio)   2010/01/03

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Voyage MPD インストールの全操作解説(2)

インストール直後の初期設定する操作の全記録です。MPDの設定やチューニングを楽に進めるには、事前にやっておいた方がいいでしょう。
すぐに MPD で音を出して、確認したいという場合は最初の「remountrw」だけやって、解説(4)に移ってもいいです。

root@voyage:~# remountrw   #[command]

remountrwとは何かについてはVoyage MPDの使い方(3)を参照して下さい。Voyage の世界では、このお呪いを唱えないと先には進めません。毎回唱えるのは面倒なので、後で.bashrcに設定します。

日本時刻を設定

root@voyage:~# dpkg-reconfigure tzdata   #[command]


とりあえず日本時間を設定します。GUI画面で案内されます、AsiaとTokyoを指定。


Current default time zone: 'Asia/Tokyo'
Local time is now:      Sun Jan  2 09:50:20 JST 2011.
Universal Time is now:  Sun Jan  2 00:50:20 UTC 2011.

パスワードを変更

rootのパスワードを変更。セキュリティのためには早めにやっておいた方がいいでしょう。

root@voyage:~# passwd   #[command]
Enter new UNIX password:     #[reply]
Retype new UNIX password:     #[reply]
passwd: password updated successfully

.bashrc の編集

さあ、恐怖のviエディターの登場です。使い方はVoyage MPDの使い方(2)に書いておきしたので、よく読んでおいた方がよいです。.bashrc を編集し、remountrwとaliasを設定する。.bashrcの「.」は隠しファイルという意味。その前の ./ の「.」はカレントディレクトリの意味です。こういう暗号のような、ややこしさがUnixの特徴です(^^;;;。./はカレントがrootなので多分不要ですね。

root@voyage:~# vi ./.bashrc    #[command]


これが、.bashrcの初期状態です。


remountrw
alias mpdr='/etc/init.d/mpd stop;/etc/init.d/mpd start-create-db'
alias mpcs='mpc update;mpc listall|mpc add;mpc play'

という具合に編集する(スナップショット表示されている内容と多少違います)。 入力する文字数が多いので、僕は自分サイトを表示しておいて、Windows側でサイトの内容をコピー、Putty側に画面を切り換え、カーソルを入力位置にもっていって、画面上で右クリックしてペースト、編集するという方法をとりました。

IPアドレスの固定化

root@voyage:~# vi /etc/network/interfaces   #[command]

次に、IPアドレスの固定化。/etc/network/interfaces は e[tab]ne[tab]/in[tab]で出来ます。


という内容を



iface eth0 inet static
        address 192.168.0.31
        netmask 255.255.255.0
        network 192.168.0.0
        broadcast 192.168.0.255
        gateway 192.168.0.1
        dns-nameservers 192.168.0.1

という具合に編集する。これもコピー&ペーストを使えば簡単に出来ます。

日本語キーボードの設定

日本語キーボードの設定。「俺のキーボードは英語だ」という方も apt-get を使うためには「apt-get update」と「apt-get upgrade」はやっておく必要があります。
ディスクに余裕があるなら、害はないので、英語のキーボードを使っている時も設定した方がいいでしょう。
事前にパッケージ管理するサーバを台湾から日本に変更する必要があります。

root@voyage:~# vi /etc/apt/sources.list   #[command]



という内容を



という具合に編集する。台湾を日本にしたということです。
後は簡単で、Voyage MPD をアップデート、アップグレードします。

root@voyage:~# apt-get update   #[command]
0% [Working]
Get:11 http://ftp.jp.debian.org squeeze/contrib i386 Packages [54.8 kB]

Debianのパッケージ管理機能を使います。とりあえず、Voyage を最新状態にするため update。

0% [Working]
Get:11 http://ftp.jp.debian.org squeeze/contrib i386 Packages [54.8 kB]

次に upgrade。

root@voyage:~# apt-get upgrade   #[command]
Reading package lists... 0%......
Reading state information... Done

The following packages will be upgraded:
  apt apt-utils cron dash initramfs-tools libdbus-1-3 libgssapi-krb5-2 libk5crypto3
  libkrb5-3 libkrb5support0 libxi6 lilo netbase
13 upgraded, 0 newly installed, 0 to remove and 0 not upgraded.
Need to get 3928 kB of archives.
After this operation, 16.4 kB of additional disk space will be used.
Do you want to continue [Y/n]? y   #[reply]

と聞かれるので、yesを指定。

0% [Working]......


GUI で LILO configuration の初めてだけど、アップグレードするかと聞かれるので、OKを指定。

root@voyage:~# apt-get install dialog   #[command]

dialog をインストール

Reading package lists... 0%.....
Unpacking dialog (from .../dialog_1.1-20100428-1_i386.deb) ...
Setting up dialog (1.1-20100428-1) ...

いよいよ真打ち日本語キーボードをインストール

root@voyage:~# apt-get install console-common console-data   #[command]

Reading package lists... 0%.....
Suggested packages:
  unicode-data
The following NEW packages will be installed:
  console-common console-data kbd
0 upgraded, 3 newly installed, 0 to remove and 0 not upgraded.
Need to get 1712 kB of archives.
After this operation, 6142 kB of additional disk space will be used.
Do you want to continue [Y/n]? y   #[reply]

「6MBもあるけど、本気か?」と聞かれるので、問題ないよと yesを指定。

0% [Working]....

GUIの画面が登場して


と聞いてくるので

Select keymap from arch list (ディフォルトは don't touch keymap)    #[reply]

を指定。


と聞いてくるので

qwerty (ディフォルト)    #[reply]

を指定。


と聞いてくるので

Japanese     #[reply]

を指定。

Unpacking console-data (from .../console-data_2%3a1.10-8_all.deb) ...
Selecting previously deselected package kbd.
Unpacking kbd (from .../archives/kbd_1.15.2-2_i386.deb) ...
update-rc.d: using dependency based boot sequencing
Selecting previously deselected package console-common.
Unpacking console-common (from .../console-common_0.7.85_all.deb) ...
Setting up console-data (2:1.10-8) ...
Looking for keymap to install:
pc110
Setting up kbd (1.15.2-2) ...
Setting console screen modes and fonts.
Setting up console-common (0.7.85) ...
Looking for keymap to install:
pc110
unicode_stop skipped on not a tty
root@voyage:~#

となって無事完了します。

2011.09.05 追記
以上では pc110 のキーマップが設定されているので、jp106 に変更する必要があります。

root@voyage:~# dpkg-reconfigure console-data

設定画面で

Japanese -> jp106 -> OK

としてキーボードの設定を変更する必要があります。

以上の操作も、Puttyを使って、Copy&Pasteをフルに活用すれば、5分位で終わります。簡単ですね。

(PC_Audio)   2010/01/03

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Voyage MPD インストールの全操作解説(1)

Emacsの話にするつもりだったのだけど、予定を変更します。
以下は11/01版が入っているノートブック機に12/19日版のCDイメージからインストールしたPuTTYのログです。

01/15追加 操作している部分を明記するため入力している部分を#[reply]と#[command]で注記しました。

PuTTYを立ち上げ用のipアドレスの取得

PuTTYを立ち上げるために、事前にインストール機をCDイメージで起動、ログインして、「ifconfig」でipアドレスを取得しておきます。

ログイン

login as: root   #[reply]
root@192.168.0.13's password:  #[reply]

ログイン名は root、パスワードは voyage です。「password: 」の後に何も表示されていないのは Linux の仕様です。「voyage」と入力して、改行すれば先に進めます。

Linux voyage 2.6.33.7-rt29-voyage #1 SMP PREEMPT RT Sat Dec 18 17:44:25 GMT 2010 i686

The programs included with the Debian GNU/Linux system are free software;
the exact distribution terms for each program are described in the
individual files in /usr/share/doc/*/copyright.

Debian GNU/Linux comes with ABSOLUTELY NO WARRANTY, to the extent
permitted by applicable law.
 __  __
 \ \/ /___ __  __ ___  ___  ___    Useful Commands:
  \  // _ \\ \/ /,-_ |/ _ |/ -_)     remountrw - mount disk as read-write
   \/ \___/ \  / \___,\_  |\___|     remountro - mount disk as read-only
           _/_/        _'_|          remove.docs - remove all docs and manpages 
     { V o y a g e } - L i n u x     
      < http://linux.voyage.hk >   Version: 0.7 (Build Date 20101219)


インストール用ディレクトリのセットアップ

root@voyage:~# mkdir /tmp/root /tmp/cf   #[command]
root@voyage:~# mount -o loop /live/image/live/filesystem.squashfs /tmp/root   #[command]
root@voyage:~# cd /tmp/root   #[command]

こういう具合に正しく操作されたら、「黙って実行」というのがUNIX風流儀です。
「root@voyage:~# 」というのは linux が出力するコマンドラインのガイド部分です。voyageというrootでログインして、ホームディレクトリに居るよという意味です。三行目でチェンジディレクトリして、/tmp/root に居るよとガイドが変わります。
「/live/image/live/filesystem.squashfs」というのは打ち込むのが大変そうですが、入力の補完機能を使えば「/liv[tab]i[tab]l[tab]f[tab]s[tab]」で済みます。
各コマンドの意味についてはVoyage MPDの使い方(1)を参照して下さい。

インストール用ディスクの状態確認

root@voyage:/tmp/root# fdisk -l   #[command]

ディスクの状態を確認します。

Disk /dev/sda: 80.0 GB, 80026361856 bytes
255 heads, 63 sectors/track, 9729 cylinders
Units = cylinders of 16065 * 512 = 8225280 bytes
Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes
I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes
Disk identifier: 0x61dc4b11

   Device Boot      Start         End      Blocks   Id  System
/dev/sda1   *           1        5099    40957189   83  Linux
/dev/sda2            5100        9730    37192705    5  Extended
/dev/sda5            5100        9534    35619840   83  Linux
/dev/sda6            9534        9730     1571840   82  Linux swap / Solaris

Disk /dev/sdb: 1500.3 GB, 1500301910016 bytes
255 heads, 63 sectors/track, 182401 cylinders
Units = cylinders of 16065 * 512 = 8225280 bytes
Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes
I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes
Disk identifier: 0xe52229e8

   Device Boot      Start         End      Blocks   Id  System
/dev/sdb1   *           1      182401  1465136032   83  Linux

と表示されます。/dev/sda1がVoyage MPDの旧版をインストールしてあるパーティション、/dev/sda2(/dev/sda5+/dev/sda6)がVine MPDをインストールしてあるパーティションです。/dev/sdb1は音楽用のUSB接続の外付けディスクです。
このケースでは、/dev/sda1 に新版を上書きするつもりなので、次のパーティショの作成は不要ですが、参考までにパーティション作成操作(fdisk)をしてみます。fiskの考え方はMSDOSの場合と同じです。

パーティションの作成

root@voyage:/tmp/root# fdisk /dev/sda   #[command]

WARNING: DOS-compatible mode is deprecated. It's strongly recommended to
         switch off the mode (command 'c') and change display units to
         sectors (command 'u').

Command (m for help): d   #[reply]
Partition number (1-6): 1   #[reply]

既存の一番目のパーティションを削除(d)を指示。
パーティションテーブルに書き込みを実行させます。これで指定したディスクの内容は消えてなくなりますので、操作には十分注意してください。

Command (m for help): w   #[reply]
The partition table has been altered!

Calling ioctl() to re-read partition table.
Syncing disks.

次にVoyage MPDをインストールするためのパーティションを作成。もう一度fdiskを実行。こういう場合はいちいちコマンドを入力するより、ヒストリー機能を使った方が楽です。上矢印キー一発で直前のコマンドをもう一度実行させることができます。

root@voyage:/tmp/root# fdisk /dev/sda   #[command]

WARNING: DOS-compatible mode is deprecated. It's strongly recommended to
         switch off the mode (command 'c') and change display units to
         sectors (command 'u').

パーティションの新規作成(n)を指示。

Command (m for help): n   #[reply]
Command action
   l   logical (5 or over)
   p   primary partition (1-4)
p   #[reply]
Partition number (1-4): 1   #[reply]
First cylinder (1-9729, default 1):    #[reply]
Using default value 1
Last cylinder, +cylinders or +size{K,M,G} (1-5099, default 5099):    #[reply]
Using default value 5099

新規作成を実行させます。

Command (m for help): w   #[reply]
The partition table has been altered!

Calling ioctl() to re-read partition table.
Syncing disks.

「: 」がプロンプトですから、全部で4回の操作のように見えますが、

Command action
   e   extended
   p   primary partition (1-4)
p   #[reply]

という部分は、どっちにするかの問い合わせに対して「p」と答えているので、操作数は5となります 。

フォーマット(ファイルシステムの作成)

mkfs.ext2というのはLinux専用の ext2 というフォーマットのファイルシステムを指定されたデバイスに作成するコマンドです。

root@voyage:/tmp/root# mkfs.ext2 /dev/sda1   #[command]
mke2fs 1.41.12 (17-May-2010)
Filesystem label=
OS type: Linux
Block size=4096 (log=2)
Fragment size=4096 (log=2)
Stride=0 blocks, Stripe width=0 blocks
2564096 inodes, 10239421 blocks
511971 blocks (5.00%) reserved for the super user
First data block=0
Maximum filesystem blocks=0
313 block groups
32768 blocks per group, 32768 fragments per group
8192 inodes per group
Superblock backups stored on blocks: 
....7962624

Writing inode tables:   ...0/313
done                            
Writing superblocks and filesystem accounting information:    #[reply]

ここは改行だけでOK。操作しなくても、時間オーバすると自動的に先に進むはずです。

done

This filesystem will be automatically checked every 25 mounts or
180 days, whichever comes first.  Use tune2fs -c or -i to override.

tune2fs は ext2 の設定条件を変更するコマンドです。直前のガイドメッセージのお言葉に甘えて

root@voyage:/tmp/root# tune2fs -c 0 /dev/sda1   #[command]
tune2fs 1.41.12 (17-May-2010)
Setting maximal mount count to -1

としてチェックレスとします。
これで事前準備は完了しました。インストールを開始します。

インストールのための条件設定

root@voyage:/tmp/root# /usr/local/sbin/voyage.update   #[command]
What would you like to do?
  1 - Create new Voyage Linux disk
  2 - Update existing Voyage configuration
  3 - Exit
      (default=1 [Create new Voyage Linux disk]):    #[reply]

ディフォルトでOKなので、改行だけ操作。

some mandatory options are unset, please enter them interactively
Where is the Voyage Linux distribution directory?
  (default=/tmp/root):    #[reply]

これはメニューなしで、いきなりプロンプトが出てくるので、戸惑うかもしれませんが、下のメニューの一番目の操作をしているわけです。
ディフォルトでOKなので、改行だけ操作。

What would you like to do?
  1 - Specify Distribution Directory
  2 - Select Target Profile
  3 - Select Target Disk
  4 - Select Target Bootstrap Loader
  5 - Configure Target Console
  6 - Partition and Create Filesystem
      (default=2 [Select Target Profile]):    #[reply]

二番目の操作に移ります。ディフォルトでOKなので、改行だけ操作。

Please select Voyage profile:
  1 - 4501
  2 - 4511/4521
  3 - 4801
  4 - 5501
  5 - ALIX
  6 - Generic PC
  7 - Notebook (pcmcia)
  8 - WRAP
      (default=5 [ALIX]): 6   #[reply]

ノートブック機なので、7を指定したくなりますが、pcmciaを使う予定はないので、6を指定し、改行します。

What would you like to do?
  1 - Specify Distribution Directory
  2 - Select Target Profile
  3 - Select Target Disk
  4 - Select Target Bootstrap Loader
  5 - Configure Target Console
  6 - Partition and Create Filesystem
      (default=3 [Select Target Disk]):    #[reply]

三番目の操作に移ります。ディフォルトでOKなので、改行だけ操作。

Partitions information
major minor  #blocks  name

   8        0   78150744 sda
   8        1   40957686 sda1
   8        2          1 sda2
   8        5   35619840 sda5
   8        6    1571840 sda6
   7        0      63712 loop0
   7        1      63712 loop1
   8       16 1465138584 sdb
   8       17 1465136032 sdb1

Which device accesses the target disk [/dev/hde]? /dev/sda   #[reply]

ここは間違えると、悲惨なことになりますので、慎重にチェック。/dev/sdaを指定します。


Which partition should I use on /dev/sdc for the Voyage system [1]?    #[reply]

パーティション番号は1です。


Where can I mount the target disk [/tmp/cf]?    #[reply]

マウントポイントは事前準備で用意した/tmp/cfとなりますので、ディフォルトのままでOK。改行だけ操作。
以上のメニュー三番目の操作はメニュー六番目の「Partition and Create Filesystem」と関連しています。ここでパーティション番号を指定する時はメニュー6の操作で「2 - Use Flash Media as-is」を選ぶ必要があります。うっかり「1 - Partition Flash Media and Create Filesystem」を選ぶと、新規にfdiskされて、ディスクの全データがおしゃかとなりますので、ご注意(経験あり^^;;;)。

What would you like to do?
  1 - Specify Distribution Directory
  2 - Select Target Profile
  3 - Select Target Disk
  4 - Select Target Bootstrap Loader
  5 - Configure Target Console
  6 - Partition and Create Filesystem
      (default=4 [Select Target Bootstrap Loader]):    #[reply]

四番目の操作に移ります。ディフォルトでOKなので、改行だけ操作。

Which loader do you want (grub or lilo) [grub]?    #[reply]

Which partition is used for bootstrap [1]?    #[reply]

ディフォルトでOKなので、改行だけ操作。
ここをディフォルト以外に設定するにはLinuxのブートの仕組みについて熟知している必要がありますので、ディフォルトを選ぶのが無難です。不都合があれば、後で別の環境で変更することになります。

What would you like to do?
  1 - Specify Distribution Directory
  2 - Select Target Profile
  3 - Select Target Disk
  4 - Select Target Bootstrap Loader
  5 - Configure Target Console
  6 - Partition and Create Filesystem
      (default=5 [Configure Target Console]):    #[reply]

五番目の操作に移ります。ディフォルトでOKなので、改行だけ操作。

Select terminal type:
  1 - Serial Terminal
  2 - Console Interface
      (default=2 [Console Interface]):    #[reply]

ディフォルトでOKなので、改行だけ操作。
「1 - Serial Terminal」は組み込み用のハードを使ったシステムのために設定するもので、PCオーディオ派には無縁の設定でしょう。

What would you like to do?
  1 - Specify Distribution Directory
  2 - Select Target Profile
  3 - Select Target Disk
  4 - Select Target Bootstrap Loader
  5 - Configure Target Console
  6 - Partition and Create Filesystem
      (default=6 [Partition and Create Filesystem]):    #[reply]

六番目の操作に移ります。ディフォルトでOKなので、改行だけ操作。

What shall I do with your Flash Media?
  1 - Partition Flash Media and Create Filesystem
  2 - Use Flash Media as-is
      (default=1 [Partition Flash Media and Create Filesystem]): 2   #[reply]

以前にVoyage MPDの使い方(1)では「ディフォルトでOK」と書きましたが、「2 - Use Flash Media as-is」を指定した方が問題なさそうです。1のパーティショニングとフォーマットの方法はかなり挙動不審ですので(^^;;;。
2 を選ぶには、事前準備で操作したように fdisk、mkfs.ext2、tune2fs の三点セットでパーティショニングとフォーマットをやっておくことが必要です。

What would you like to do?
  1 - Specify Distribution Directory
  2 - Select Target Profile
  3 - Select Target Disk
  4 - Select Target Bootstrap Loader
  5 - Configure Target Console
  6 - Partition and Create Filesystem
      (default=7 [Copy Distribution to Target]):    #[reply]

めでたくインストールのための設定は完了しました。メニューにはありませんが、インストールを開始させる七番目の操作に移ります。ディフォルトでOKなので、改行だけ操作。

Configuration details:
----------------------

Distribution directory:   /tmp/root

Disk/Flash Device:        /dev/sda
Installation Partition:   /dev/sda1
Bootstrap Partition:      /dev/sda1

Will be mounted on:       /tmp/cf

Target system profile:    Generic PC
Target console:           standard

Bootstrap installer:      grub
Bootstrap partition:      /dev/sda1

OK to continue (y/n)? y   #[reply]

最終確認を求められますので、確認し、y で実行を指示。

インストールの実行

Ready to go ....
Copying files .... done

Removing pcmcia from update-rc.d
update-rc.d: using dependency based boot sequencing
Removing dnsmasq.pxe.conf in /etc/dnsmasq.more.conf
Reconfiguring resolvconf
Installing grub
Copy grub files from /tmp/cf to /tmp/cf/boot/grub
Setting up grub under chroot /tmp/cf
copyfiles.sh script completed
What would you like to do?
  1 - Specify Distribution Directory
  2 - Select Target Profile
  3 - Select Target Disk
  4 - Select Target Bootstrap Loader
  5 - Configure Target Console
  6 - Partition and Create Filesystem
      (default=8 [Exit]):    #[reply]

インストールは終了しました。スクリプトを終了するため改行しましょう。

/usr/local/sbin/voyage-install.sh: .voyage-install.conf: Read-only file system
/usr/local/sbin/voyage-install.sh: test.conf: Read-only file system
root@voyage:/tmp/root# reboot   #[command]

初期設定するため reboot します。立ち上げる前にBiosの設定をディスクから起動できるように変更しておく必要があります。
長々と引用したので、大変そうに見えますが、操作の大部分はメニューから選択するか、改行だけなので、簡単です。所要時間も10分位ですので、WindowsやLinuxのディストリビューョンのインストールよりはるかに楽ですね。

(PC_Audio)   2011/01/02

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